こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
3月27日のイースター(イタリアでは『パスカ』)を中心に、イタリアでは全国的な!聖なる一週間(3月20日頃~4月3日頃まで)が始まります。
恋人や友人と過ごすパスカ・バカンスは、イタリアではクリスマスに次ぐ大イベント。まさに民族大移動の一大事です。また、この日を境に少しずつ夏肌を作ってゆくのも、おしゃれなイタリア人らしい習慣です。
さて今回は、日本の定番・春の集中ダイエット向けに効果的な『ミネラル水の美味しいレシピ』を紹介します。
<ミネラルたっぷりの美味しくない水で作る美味しいレシピ>
体質改善をメインにしたダイエットでは、食事内容や生活習慣、暮らしリズムが重要なポイントです。
そこで前回は、一番手軽な方法として水を選ぶ際に注意したいミネラル成分を紹介しました。
でも実際にマグネシウムやカルシウムの多い水を選んだものの、その強烈な味に挫折して捨ててしまった方。
あるいはコーヒーやカップスープ用の料理水として何とか飲みきったという方も多いのではないでしょうか。
ミネラル分の多い水をそのまま飲むのは、それほど気合がいります。
でも無駄に気合を入れて途中で挫折するより、最初から美味しく飲む(食べる)方がずっと効率的です。
そこで今回は、この強烈なミネラル水を美味しく、そして確実に食べる鉄板レシピを幾つかご紹介します。
【ミネラル水×お米】
◆本格的なイタリアの味を再現する『古米の玄米リゾット』
日本では、1年以上前のお米は「古米」と呼ばれ格下の扱いですが、イタリアにはワインと同じように「3年もの」「5年もの」と呼ばれる熟成古米があります。
新米に比べ、破格の高値がつく高級米です。日本と違うのは“熟成”と呼ぶにふさわしい管理をしていること。
古米がリゾットに向いているのは、乾燥した米粒にはスープが浸透しやすく濃厚な味に仕上がるからです。
またミネラルを多く含んだ水は、その成分が米粒の表面に膜を張り歯ごたえが残ります。
できれば8分づき、7分づきの玄米にして胚芽を残すと、ビタミン補給もできてバランスがより良くなります。
(1人分)
・お米 65g
・ミネラル水300mL
・緑野菜(ズッキーニ/アスパラガス/ルッコラ/ベビー・リーフなどのMIX):握りこぶし1個
・肉・魚(細切れのパンチェッタ<またはベーコン>:小さじ2)または(小エビ/干しエビ/桜海老など:小さじ2)
※調味料※ホワイトシチューの素(顆粒タイプ)適量、チーズ適量
(調理法)
①刻んだ野菜MIX・パンチェッタまたは小エビ・洗米・ミネラル水・シチューの素(極うす味が適量)をすべて小鍋に入れて強火にかける。
②焦げつかないように、調理スプーンでよくかき混ぜる。
③沸騰したら中火にし、下の方が焦げつかないようにかき混ぜながら15分煮込む(アルデンテ)。
④お皿に盛り、仕上げに好みでチーズをかけて出来上がり!
今回はレシピをもうひとつご紹介。次のページを早速チェック!
【ミネラル水×季節のたっぷり野菜】
◆緑黄色野菜たっぷり!イタリアのマンマの味『カーザ・ミネストローネ』
ダイエットでは、体重だけに注目して食事制限をするとどうしても肌荒れや体調不良が心配になります。
そういう不安を避けるためにも、できるだけ沢山の緑黄色野菜と、時には野菜に含まれる糖質を効果的に取り入れて頂きたいと思います。
イタリア料理の定番ミネストロ-ネも、リストランテ等と違って家庭で作られるものは、どんな野菜を使ったのかさえ分からないくらいのスムージー・スープになっています。
春先の体を温め、消化も良くビタミンやミネラル・繊維をたっぷり含んだおすすめメニューです。
(2人分)
・ミネラル水400mL
・緑黄色野菜(ズッキーニ1/2,玉ねぎ1/2,ジャガイモ・中1個,トマト1個,ニンニク少々)
・パンチェッタ(角切りベーコン):小さじ2-3
※調味料(コンソメの素、塩、オリーブオイル適量)
(調理法)
①新鮮な季節野菜をすべて5~7mm角に刻んで、ざっくり両手山盛りの量を作ります。
※時間がない時は野菜をザク切りにして、ミネラル水100mLと一緒にミキサーし青汁状に。
②小鍋に角切りパンチェッタを入れオリーブオイルでしっかり炒め(好みでニンニク)ます。
③そこに少しずつ刻み野菜(もしくはミキサーした野菜)を入れて炒めていきます。
④最後にミネラル水を加え、スープの素でうす味に調えて20分間トロ火で煮込みます。
<3月のおすすめ銘柄-2>
SANGEMINI(サン・ジェミニ)
日本の温泉法では炭酸泉にあたるミネラル水です。実際1000mgを越える重炭酸を含んでいるにもかかわらず、口に含むと極わずかに刺激を感じる程度で、炭酸水としては非常に軽いタイプのお水です。カルシウムの量が多いため、できれば料理水に使って食べきる形でカルシウムを補給して頂きたいタイプのお水です。
【水タイプ】
産地泉源:イタリア/ウンブリア州(テルニ)
発 泡 性:○微発泡
湧水温度:11.9 ℃
知覚ほか:味,無色/ pH 6.19
ミネラル:カルシウム326mg,ナトリウム19.5mg,マグネシウム15.4mg,カリウム3.43mg,重炭酸1155mg,硫酸塩69.3mg,塩化物17.3mg,硝酸塩0.75mg,シリカ33.5mgほか※イタリアにおける分析結果(per.L)
【水ソムリエの飲み方レシピ】
サン・ジェミニに限らず、実際にミネラル水を買ってみて飲みにくいと感じたお水は積極的に料理水として利用して下さい。今回レシピ紹介したリゾットやミネストローネは、一番カンタンに美味しく仕上がり失敗の少ないメニューです。ぜひ新鮮な季節野菜でアレンジして、効果的にミネラルを補給して下さいね。
◆ミネラル水のお料理×炭酸水で鉄板ダイエット◆
カルシウムやマグネシウムがたっぷり入ったミネラル水で作ったリゾットには、シュワシュワ清涼感あふれる炭酸入りのミネラルウォーターがぴったり。あっさりした炭酸水は、濃厚なお料理によく合います。また水に含まれる重曹成分が胃腸の消化機能をサポートしてくれるのでダイエット中もおすすめです。
<ショップ情報>インターネットのショップ,アマゾン,KALDIなどの輸入食料品店