タイで満喫!大人のスパ旅 実践編①
OurAgeおすすめ!「バンコク&サムイ、大人スパ旅」モデルプラン発表!!
こんにちは。久々ですが、タイ大好きな2人、ミーナとトラベルジャーナリストのつぼみちさんとでお送りしている、「微笑みと癒しの国、タイランド。大人スパ旅」シリーズ続編です。
忙しい日常を抜けだして、心の底までゆったりと癒される大人のスパ旅がしてみたい!
そんなOurAge世代のために、OurAgeとタイ国政府観光庁で、タイ極楽スパ旅のモデルコースをつくってみました。
数多くのスパがあるバンコクでは、高級ホテルのスパと優雅な一軒家のスパへ。そして、バンコクから飛行機で1時間20分、サムイ島のリゾートへも。
スパ体験はバンコクで2日間、サムイで2日間の凝縮プランですが、スパに、グルメにショッピングと、滞在を増やしてもっともっと満喫したい!!
そんな方のために、ほかにも訪れたいおすすめスパやショップ情報も!
OurAge世代のわがままに応えてくれるこのモデルコース、つぼみちさんが実際に行って、レポートしてくれました。ミーナも行きたかった・・・
坪田三千代
profile
タイ渡航歴30回超。仕事でもプライベートでも、タイ旅好きなトラベルライター。スパはもちろん大好きで、アジアスパ歴は20年余り
まずは、バンコクの初日から。
Bangkok: day1
施術レベルの高さとリゾート感で選ぶホテルスパへ
バンコク滞在初日。
タイマッサージの本家本元を目指します!
王宮の隣にあり全長50mほどもある寝釈迦仏で知られるお寺ワット・ポー。ここは、タイマッサージの総本山でもあります。『ワット・ポー・マッサージ・サービスセンター』は、マッサージ学校として開設されていますが、マッサージのサービスをも提供。アユタヤ王朝以降、宮廷医師らによって治療法がまとめられ、ラーマ3世の命で壁画や鋳像、石版に記録されたものがワット・ポーに残っているのだそう。
お寺の入場料を支払って、中へ。昼過ぎになると混むので、朝早いうちにさっさと受けるのがおすすめです。
マッサージを受けるのは、お寺の片隅の東屋で。夕方からホテルでボディを受けるので、昼間は、軽く45分のフットマッサージを受けることに。ベッドは雑魚寝スタイルだし、着替えはしないで、自分が着ている服の上から専用パンツをはくだけ。なので、スカートではなくて、長めのパンツ がいいですね。
フットマッサージは、45分で360バーツ。約1100円と、とーってもお得なのですが、だからと言って、満足できないことはなし!
「うわ〜、きく〜!」 手をすばやく動かしながらも、きっちりと指圧がきいていて、頭の先までじんわりときくような、さすがの手技。これを、タイマッサージの基本、と捉えておけば間違いなし。男性のセラピストでしたが、圧が強くて、足押えが安定していて、女性よりも受け心地がよいような気も。
入場料を払っているので、ついでに、ワット・ポーを見学。お隣の王宮ワット・プラケオも定番ですが、何度訪れてもやっぱりタイらしいビジュアルに出合えて満足できます。
チャオプラヤー川沿いは、近年再開発が進んでいて、ワット・アルン(別名 暁の寺)の向かい側には、見晴らしのよい洒落たカフェやレストランが並んでいます。花市場近辺の河沿いには、ヨートピマーン・リバーウォークという、ショップやレストランなどの複合施設が出来ていました。河越しにワット・アルンを眺められるカフェは、河風が心地よくて人気の絶景ポイント。
夕方、タイのスパのレベルの高さを知るために、高級ホテル「ザ・ペニンシュラ バンコク」の『ザ・ペニンシュラ スパ』へ。チャオプラヤー川沿いにあり、都会にいながらリゾート気分を満喫できるホテルです。
BTS駅があるサパーンタクシンの船着き場からは、ザ・ペニンシュラ バンコク行きのシャトルボートで、涼やかな風に吹かれながらの小さな旅。河を渡って、いざスパへ。
ホテルのロビーからスパへは、光と風に満たされた回廊を通ってゆきます。左右には花が咲きほこり、右手にはプールでくつろぐ人々が眺められて。この回廊を進むことで、気分はぐんとリゾートモードへとスイッチ!
レセプションでレジストレーションを済ませ、靴をスリッパに履き替えます。スリッパは、サイズ感も女性の足にぴったり合っていて、ふわふわ! スタッフに付き添われて赴く『ザ・ペニンシュラスパ』は、ホテルとは別棟の低層階のタイ・コロニアルスタイル建築。中に入ると、ほのかな暗さに調整された光と心地よい静寂に包まれて、外の熱気と喧噪から、一気にクールダウン。
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トリートメントは、ブラウン系でまとめられた大人っぽいシックな雰囲気の部屋で。シグネチャーな “シンプリー ペニンシュラ ロイヤルタイマッサージ”を受けてみました。
『ザ・ペニンシュラ スパ』のタイマッサージは、伝統的にタイの王族たちに施されていた「ロイヤル タイ マッサージ」を基本に、総本山ワットポーのタイ伝統医療マッサージスクールとザ・ペニンシュラ ウェルネス センターとの提携により開発された独自のもの。
まずは、心地よい温度の足浴から。肌触り抜群のシーツが敷かれたベッドにうつぶせになり、温かなオイルを用いたマッサージが始まります。伝統的なテクニックである指圧や筋肉のストレッチに、流れるような動きを取り入れたリズミカルなマッサージ。やさしく触られているけれど、身体の深部まで、じっくりとパルスが伝わってきて、いつしかうっとり…。
さすが王族向けに考えられたマッサージだけあって、丁重にもてなされている感に満足。指と掌、肘と膝も使いますが、足は絶対に使いません。リラックスの深さ、終わった後のまるで脳からアルファ派がでているかのような心地よさ!が、街場のタイマッサージとは、格段に違い、技術力の差!を感じるマッサージでした。
このマッサージにハーバルボールのトリートメントを加えた“シンプリー ペニンシュラ ロイヤルタイマッサージwith ハーバルコンプレス”もおすすめ。ハーバルコンプレスとは、新鮮なタイ産ハーブをたっぷりと詰めたハーバルボールを蒸して、身体の各所に押しあてるタイ伝統の施術。蒸す温度や熱さの保ち方、押しあて方の技術で、心地よさに差が出て来るトリートメントですが、以前にここで受けたハーバルコンプレスは、スパ通でも文句無しの出来のよさ。
トリートメントが終わった後は、チャオプラヤ河を眺めるリラクゼーションルームで、心静かに、瞑想にも似たひとときを。ここから見ると、賑やかなバンコクの街も、心無しかしっとりと美しく見える気が…。このまま街に出ずに、ホテル内のお部屋に帰りたい気分に、強く襲われました……。
『ザ・ペニンシュラ スパ』では、オーストラリア発のアーユルヴェーダ製品「サットヴァ」、世界各地の高級ホテルスパでのみ用いられているスパケア製品「エスパ」、最先端のオーダーメイド型スキンケアの「ビオロジック ルシェルシュ」など秀逸なプロダクトが採用されていて、施術も世界のスパの先端レベル。
さらに、レベルアップしたウェルネスプログラムとして、バンコクでもよく知られたプライベート病院「BNHホスピタル」の高い医療サービスを取り入れた、快眠、デトックス、体重管理などの宿泊プログラムも新しく用意されています。お休みがてらに、滞在しつつ健康度アップ!を目指す、大人バカンスも実現できます。
次回は、ぜひホテルに何泊かして、街に出ないで、ヘルシー三昧!のおこもりスパステイを堪能してみたい、と切なる野望をいだかせるスパでした。
“シンプリー ペニンシュラ ロイヤルタイマッサージ” 1時間20分 3800バーツ
“シンプリー ペニンシュラ ロイヤルタイマッサージ ウィズ ハーバルコンプレス” 1時間50分 5400バーツ
THE PENINSULA BANGKOK
The Peninsula Spa
333 Charoennakorn Road, Klongsan, Bangkok
☎+66-2-626-1946
spapbk@peninsula.com
バンコクのおすすめ情報
ショッピングで必ず訪れるのが、バンコクのスクンビットエリア。
お買い物と合わせて、プランニングしてみたい、OurAge世代におすすめのレストランやスパをご紹介。
♦食べる♦
『ナ・アルーン』 美しい隠れ家ホテルのベジタリアン料理
「アリヤソムヴィラ」は、バンコク中心部にある隠れ家プチホテル。タイの発展にも寄与した名家が所有する邸宅を改装。木造とコンクリート造を融合したメイン棟は1942年に建てられました。
このホテルのレストラン『ナ・アルーン』では、肉料理は一切提供していません。メニューにあるのは、新鮮な素材を用いたオーガニックなベジタリアン料理と少しのシーフード料理のみ。調味料なども厳選されたものを利用していて、手間と心がこもった、ほっとする美味しい“タイ・ベジタリアン”が味わえます。
例えば、マッサマンカレーも、豆腐とポテト入り。肉のような弾力ある食感は、豆腐やグルテンなどで作っていて、言わば、タイの精進料理のような料理。
季節によって、珍しいメニューがあるのも『ナ・アルーン』の魅力。暑い夏のおすすめは、氷入りの水に漬けた米にジャスミンを浮かべた“カオシアとおかずのセット”(325バーツ)。中部タイの名物だそうで、おかずは、塩漬けの魚と豆腐の揚げたもの、酢漬け大根、豆腐を詰めたベルペッパーなど、凝ったものがずらり。ディスプレイも、華やか!
“カノム チーン サオ ナム”は、ライスヌードルを新鮮なパイナップル、ジンジャー、ガーリックなどと和え、ココナッツミルクをかけていただく一品。タイ風のお好み冷やしうどんのような、フレッシュでまろやかな味わいです。
「うちは、場所柄を考えたら、経済的にはとてもあわないくらいに、ゆったりできる贅沢なところなのよ」
と、オーナーのパリヤ・シェアンナクルさん。
「敷地の周囲に緑を巡らせて、ほかのビルなどが気にならないようにしているの。バンコクのオアシスでしょう?」
ARIYASOM VILLA
Na Aroon
65 Sukhumvit Soi 1,Bangkok
☎+66-2-254-8880
6:30〜22:30 朝食、ランチ、ディナー営業 日本語メニューあり
次ページには、いま注目の最先端メディカル・スパ の情報も!
♦スパ♦
『アジア・ハーブ・クリニック』 メディカル・スパで点滴美容を
知性とともに美をも磨くのが、意識の高いタイ女性の常識。そんなバンコクで、ぜひ受けてみたいのが、メディカル・スパでの点滴美容です。
『アジア・ハーブ クリニック』は、ハーブと古式マッサージなどのタイ伝統療法で人気の「アジア・ハーブ・アソシエイション」による運営。
ここで受けられるのは、美容・健康点滴、腸内洗浄、ボトックス治療、RF治療(ラジオ波)、スリミング、メソセラピー(脂肪溶解注射)など。なかでも圧倒的に人気のあるのは、美容・健康点滴。
美肌効果の高いビタミンCと肌荒れを防ぐビタミンB6を配合した” Beauty”、L-カルニチン配合で自己脂肪燃焼力を高める“Slimming”、総合ビタミンを贅沢に処方した”Anti-aging”など、高濃度の有効性分を配合した10種類の点滴メニューは、すべてオリジナル配合。即効性にも優れているそうです。
特に最先端のアンチエイジング治療と言われる「高濃度ピュアビタミンC点滴療法」は、男女問わず人気が高いとか。
クリニックには、タイ人医師が常駐。日本人ナースや日本語が上手なスタッフがいるので、さまざまな質問や疑問にも、応えてもらえます。カウンセリングで、そのメニューが今の体調にあっているか、などを、確認します。日本語で通訳をしてもらえるのでノーストレス。
点滴は、清潔感あるトリートメントルームで、ひとりもしくはふたりで受けます。まずは、血圧を計ってから、点滴を開始。途中、看護士さんが点滴の速度調整を行うことも。
オーナーの加勢由美子さん(写真左/右はナースの佐藤さん)は、ご自分でもタイの伝承療法に救われた経験から、バンコクに会社を設立した敏腕社長。
「タイでは、美容・健康点滴などのメディカル系トリートメントは、日本よりも一般的で、広く行われています」
「うちでは、点滴の薬剤には、高品質なものを厳選しています。でも、タイでは日本に較べて薬剤の価格が安いので、比較的、気軽なお値段で点滴を受けていただけるんですよ」
点滴治療にプラスして、ヘッド、ショルダーやフットマッサージも受けられるので、ショッピングの合間に、マッサージ+点滴で、一気にリフレッシュ&美容度アップ!という選択は、価値アリ!
“Beauty”美肌ぷるぷる点滴 30分 600バーツ
高濃度ピュアビタミンC点滴療法 約1時間 10,000mg 2000バーツ
ASIA HERB CLINIC
33/1 Sukhumvit Soi 24, Klongton, Klongtoey, Bangkok
☎+66-2-260-8864
日本語ほっとライン +66-85-114-0123(9:00〜18:00)
http://www.asiaherbassociation.com
※ 1バーツ=3.07円(2016年5月9日現在)
文・写真/坪田三千代