こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。
もうすぐ夏休み。7月に入ると、なぜか子どもの頃のように夏休みが待ち遠しくなります。
水には様々な癒し効果がありますが、今回のテーマは温泉。
日本では温泉というと秋から冬場がメイン・シーズンですが、ヨーロッパの場合は夏こそ温泉。
今回は夏のヨーロッパ・ドイツから、日本人に人気の都市近郊にある温泉をご紹介します。
<ヨーロッパならではの温泉ロングステイ®>
6月から9月にかけてヨーロッパ行きのエア・チケットは高騰します。
それもそのはず。ヨーロッパは、この時期一年で最も華やかなハイシーズンを迎えます。
特に太陽の陽を恋い焦がれる北ヨーロッパの国々では、温泉地でも様々な催しが開催されています。
ヨーロッパの温泉は、古代ローマ時代お風呂=サウナであったことから、伝統的に低温浴。陽射しの強まる夏場、水浴としての温泉が楽しめる避暑地は絶好のロングステイ先です。
この季節ヨーロッパの温泉地に足を入れるのは、ある意味本当のローロッパ通。一般的な観光ツアーなら何度も経験した方にこそ、ゆったりと楽しんで頂きたいのが温泉ロングステイ®です。
今回は、ヨーロッパ・ツアーで人気の大都市ベルリンから1時間プラスαで行ける温泉地を紹介したいと思います。
<夏こそ温泉 ―ベルリン近郊のBAD SAAROW―>
ベルリン中央駅からFurstenwalde(Spree)でバスに乗り換え、約75分。
BAD SAAROW(バード・ザーロー)は、ベルリンから最も近い温泉保養地のひとつです。
ここはもともとクア・オルトの指定を受けていなかったのですが、州法の定める様々な基準をクリアし、現在では素晴らしい温泉保養地の1つとなっています。
クア・オルトとは、その土地ならではの歴史的文化的遺伝子を持ち合わせた場所であることをドイツ各州が保証する認定制度。
バード・ザーローはブランデンブルク州の伝統的な風景や歴史的な要素、文化的なコンテンツを全て持ち合わせた温泉保養地として公に認められた温泉地です。
なだらかな森と湖に面したエリアは自然環境にも恵まれていて、日課としているウォーキングやジムでのアクア・ストレッチを旅先でも続けることができます。
ドイツはEUで最も治安の良い国の1つですが、郊外の温泉保養地は更に落ち着いていて安心感があります。
温泉医療への研究が進む国だけに、夏のバカンスを通してライフ・スタイルや自身の健康について見直すにはとても良い滞在先になっています。
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さて本命の温泉ですが、駅前から歩いて行ける距離にSAAROW-THERME(日帰り温泉)があります。
駅前通りから温泉地エリアに一歩足を踏み入れると、鮮やかな森の緑が広がります。
このSAAROW-THERMEを横切り、更に進むと森の散策路や湖に面した静かなゾーンに。
バード・ザーローの温泉は、天然塩とマグネシウムの混合泉です。
ドイツ・ブランデンブルク州では、この泉質は筋肉組織の活性化や血行不良、皮膚病の緩和などに有効とされています。
入浴料は大人3時間で15ユーロ。サウナは別料金となります。
料金体系もユニークでアフターワーク、ハッピーアワーなど、利用する時間帯や滞在時間などによって細かく設定されており、お得に楽しめるシステムになっています。
ホテルの中には、筋力・持久力テスト、栄養分析、個人トレーニング&マッサージなど様々なプログラムと健康診断をセットにした宿泊プランもありますので、健康を意識されて滞在する方にはおすすめです。
【BAD SAAROW】
交通 BERLIN Hbf (ベルリン中央駅)→ Furstenwalde(Spree)bf → バス→ BAD-SAAROW
※ベルリンから途中バスに乗り換え約75分
住所 Am Kurpark 1 15526 Bad Saarow Brandenburg – Deutschland
☎ +49 0 33631 868 – 0
<温泉ロングステイ®で楽しむ自然の恵み-郷土料理->
さて温泉ロングステイ®を楽しむなら、絶対に体験して頂きたいのが、ブランデンブルク州の郷土料理です。
バード・ザーローは湖に面した温泉地のため、湖の幸や牧場の幸など食材にも恵まれています。
温泉地の森の中には、伝統的な郷土料理を提供する魅力的なレストランやカフェが点在していますが、中でも湖に面したレストラン・パークカフェは、爽やかな木陰にテラス席を持つリゾート感たっぷりのレストラン。
メニューには、ドイツやスイス・オーストリアといったドイツ言語圏に浸透するシュニッツェルやソーセージ。
健康志向の方にはカモ肉やチキンのグリル料理。
あっさりとしたサラダを楽しむならシーザーサラダにグリル・チキンやエビのトッピング。
塩分の取り過ぎが気になる時には、塩分の排出をサポートしてくれるカリウムたっぷりのベイクド・ポテトにサワークリームを添えたものなどアラカルトにも伝統食が充実しています。
またドイツならでは、ということなら飲みものにも少しこだわってみたいものです。
たっぷりのサワークリームで塩漬けのニシンをあえて、ジャガイモを添えた「マティアス」を肴に、有名どころから言うとベルリナー・ピルスナー(Berliner Pilsner)やシェッファーホッファー・ヴァイツェン(Schöfferhofer Weizen)といったビールで。
さらにフィンスターヴァルダー・ピルス(Finsterwalder Pils)やフィンスターヴァルダー・ドゥンケル(Finsterwalder Dunkel)など、バード・ザーロー近隣の地ビールを飲み比べてみるのも楽しいものです。
取材協力:ドイツ政府観光局
店舗 Restaurant Park-Café /Theater am See,
住所 Seestraße 22 15526 Bad Saarow
☎ +49 033631 868323
今月のおすすめ銘柄は、次のページでご紹介します。
<7月のおすすめ銘柄-3>
SOLAN De CABRAS(ソラン・デ・カブラス)
スペインを代表する水ブランドの1つでベデータ・クエンカが採水地となります。古代ローマ時代から、この泉を訪ねて多くの王侯が訪れたという伝説の名水。ソラン・デ・カブラスの泉は、地表に落ちた雨水が約400年かけて湧き出しています。サッカーファンにはレアル・マドリードのオフィシャル・スポンサーとして知られるミネラルウォーターです。
【水タイプ】
産地泉源:スペイン/ベデータ・クエンカ(採水地)
湧水温度:21℃
水タイプ:○ 発泡 / ○ 無発泡
知覚ほか:無臭/pH 7.7
ミネラル:ナトリウム0.51mg,カリウム0.11mg,カルシウム5.94mg,マグネシウム2.56mg ※スペイン国内での分析による(per.L)
【水ソムリエの飲み方レシピ】
スペイン栄養士協会お墨付きのミネラルウォーターで、飲み口も日本の水にとても良く似たミネラルウォーターです。食事時のテーブルウォーターとして楽しむなら、そのままで飲んで頂く事もおすすめです。また夏場ですから彩り豊かなフルーツを凍らせて氷がわりにし、ぜひ爽やかなフレーバーウォーターにして楽しんで下さい。このブランドの一番のオシはデザイン。ディープ・ブルーのボトルは、洗練されたデザインで夏場のテーブルコーディネートを涼やかに華やかに演出してくれます。
<ショップ情報> アマゾン・インターネットショップなど