庄司いずみさんの新提案~本みりんは新感覚の甘味料。
野菜を中心に100%植物性食材を使ったヘルシーレシピで大人気の料理家、庄司いずみさん。栄養豊富な豆を使ったレシピもお得意で、これまでにもOurAgeでは、砂糖を使わずに本みりんだけで煮た煮豆、「豆みりん」を紹介してくれました(ヘルシー美味しい豆みりんレシピ第1回・第2回)。 「豆みりん」は、ミックスビーンズや大豆など、お好みの豆で作ることができますが、年末年始にはぜひ黒豆で作ってみましょう! 「甘さ控えめの黒豆なのでお酒のおつまみにもぴったり! ちょっぴり塩をふって楽しむのもおすすめです」と庄司さん。また、そのまま食べるほかにも、サラダやヨーグルトのトッピングにしたり、ちらし寿司の具材にしたり、さまざまな料理にアレンジ自在です。 今回は、おもてなしにもぴったりのメニュー2品をご紹介しましょう。
オリーブオイルとにんにくで、黒豆がイタリアンテイストに!
黒豆みりんディップ
野菜は好みのものをチョイス!
レバーペースト感覚でパンに挟んだり、
薄切りバゲットに添えたりしてアレンジを。
【レシピ】
《材料(4~5人分)》
黒豆みりん(煮汁なしで)……100g
塩……小さじ1/4強
黒豆みりんの煮汁……大さじ1
オリーブオイル……大さじ1/2
白練りごま……大さじ1/2
にんにく……1/4片
《作り方》
1.にんにくは薄切りにし、すべての材料をフードプロセッサーでペースト状にする。
2.1を器に盛り、好みの量のオリーブオイル(分量外)をかける。好みで刻んだ黒豆みりん(分量外)を散らす。
3.好みの野菜(分量外)を添える。
甘味すっきり、旨味たっぷりの餡で、お餅をライトに楽しむ!
黒豆みりんのあんこ餅
香ばしく焼いたお餅の存在感に負けない、
本みりんの旨みたっぷりの餡です。
黒豆のつぶし加減は好みで調整を。
【レシピ】
《材料》 (あんこ餅(小)5~6個分)
黒豆みりん(煮汁ごと)……100g
餅(小)……5~6個
《作り方》
1.黒豆みりんを鍋または小さいフライパンに入れ、マッシャーまたはフォークなどで粗くつぶす。
2.1を弱火にかけながら1~2分練る。
3.網で餅を焼き、2を添える。
庄司さんによると「黒豆には健康効果の高い成分がたっぷり。他の豆と同様、アミノ酸バランスのよい良質なタンパク質やミネラル類、ビタミンB群が豊富なうえ、強い抗酸化作用を持つアントシアニンや血液サラサラ効果のあるサポニンも含みます。栄養豊富な黒豆はおせちだけでなく、普段の食卓にもぜひ登場させたい食材。毎日の食事にも積極的に取り入れたいですね」とのこと。 水煮の黒豆を使うと簡単にできますよ!
【基本の「豆みりん」の作り方】
《材料》 (作りやすい量)
黒豆の水煮……100g
タカラ「国産米100%」本みりん……1/2カップ
《作り方》
1.黒豆の水煮はざるにあけて水で洗い、水気をきって鍋に入れる。
2.本みりんを加えて(写真下)中火にかけ、煮立ったら弱火にし、1~2分加熱して火を止める。そのまま自然に冷ます。
※水煮の豆の場合は柔らかいのでこの方法で。
※ドライパックのものを使用する場合は、まずひたひたの水を注いで中火にかけ、煮立ったら弱火にして2分加熱する(写真下2枚目)。ザルにあけて水気を捨ててから2の手順に移る。
※乾燥した豆を使用する場合は、たっぷりの水にひと晩(約8時間)つけておく。鍋に入れて中火にかけ、沸騰したら弱火~中火にする。蓋をせずに20~40分、様子を見ながら柔らかくなるまで煮てから2の手順に。
本みりんの量は好みで調整を。注ぎ口のキャップは細口と広口の二段式だから、たっぷりと使いたいときは広口を使用して
ドライパックの豆は、一度ゆでこぼすと臭みがとれて程よい柔らかさに。皮がはがれたり、煮くずれたりしないよう、煮すぎに注意
≪豆みりん Column≫ by 庄司いずみさん
豆の煮方について、庄司さんからは「普段使いなら、ドライパックや水煮の豆で簡単に作るのもOK。年末年始のおもてなし用には、ちょっぴり手をかけ、乾燥豆をもどしてじっくり作るのもいいですね。乾燥豆を使う場合も、《基本の「豆みりん」の作り方》でご紹介したように、まず水煮にしてから本みりんで甘みをつけると甘みが入りやすく、最初から砂糖を加えて煮るよりも短時間でできます」とのアドバイスをいただきました!
【今回使ったみりんは?】
原材料は国産米100%にこだわり、本みりん造りの要である麹づくりをはじめ、仕込み・熟成・充填に至るまで、すべての製造工程を国内の自社工場で行っています。 らくらく調節ボトル入り、500ml/¥395
●問い合わせ 宝酒造お客様相談室 ℡075-241-5111
撮影/鈴木正美 取材・文/瀬戸由美子