庄司さんの新提案!
おせちの定番「黒豆」を
みりんで甘さすっきり仕上げ
100%植物性食材を使ったヘルシーレシピで人気の料理家・庄司いずみさん。豆を煮るのも大好きだとか。OurAgeでは「ヘルシー美味しい豆みりんレシピ」と題して、砂糖を使わずに本みりんだけで煮た煮豆「豆みりん」を3回にわたって紹介してくれました(第1回と第2回では、大豆やミックスビーンズを使ったもの、第3回では黒豆を使ったレシピです)。
さて、あとひと月でお正月となり、今年のおせち料理はどうしようか…とちょっと気になり始めた人も多いのではないでしょうか。第3回でご紹介した「黒豆みりん」はすっきりとした甘味と奥深い旨味が特徴。おせち料理にもぜひおすすめです!
※基本となる黒豆みりんの作り方はこちら
本みりんの風味を生かした「黒豆みりん」はすっきりとした甘さなのでおつまみにもぴったりです。「おせちの定番、黒豆は甘味が強くて、あまりたくさん食べられない」という人にも喜ばれますよ。今年のおせちの黒豆は、ぜひ「黒豆みりん」にしてみませんか?さまざまなアレンジができるというのも魅力です。
シナモンとジンジャーで香りづけすると、ちょっぴりおしゃれ、上品な大人の黒豆になります。
黒豆みりんシナモンジンジャー
シナモンとしょうがの風味をきかせた、洋風メニューの前菜にもなる煮豆です。
ブラックビーンズを使うのもおすすめ!
材料(作りやすい分量)
基本の黒豆みりん(煮汁ごと)……第3回で作った基本の黒豆みりんの全量
シナモンスティック……1本
しょうが……1片
作り方
1.シナモンスティックは半分に割り、しょうがは皮付きのまま薄切りにする。
2.材料をすべて鍋に入れて火にかけ、ひと煮立ちさせる。
3.粗熱が取れたら冷蔵庫でしっかり冷やし、器に盛る。
※強火で長く煮立てると、皮がはがれるので注意。煮立ったらすぐに火を止める。
そしてもう1品。こちらは山芋を使った新感覚のきんとんです。
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黒豆みりんと山いものさっぱりきんとん
山いもは火が通りやすいので、手早く作れます。
しっかりと甘いきんとんにしたいときは、さつまいもで作ってみましょう。
材料(4~5人分)
山いも……200g
黒豆みりんのつけ汁……大さじ3
黒豆みりん……適量
作り方
1.山いもは皮をむき、厚さ1㎝の輪切りにする。
2.蒸気の上がった蒸し器で柔らかくなるまで蒸す(または電子レンジで加熱する)。
3.2が蒸し上がったらマッシャーまたはすり鉢ですりつぶし、黒豆みりんの煮汁を混ぜる。
3.スプーンで3をすくって盛りつけ、黒豆みりんを散らす。
*甘みを強くしたいときは、豆みりんの煮汁を上からかけて調整を。
≪豆みりん Column≫ by 庄司いずみさん
そのほかのアレンジについて、庄司さんにお伺いしたところ…。「今回はおせち風にアレンジしましたが、もっとカジュアルな使い方もいっぱいあります」とのこと。「たとえば、甘さが控えめなので豆の煮込み料理に使ったり、サラダやちらし寿司のトッピングにしたりするのもよいでしょう。また、卵焼きに黒豆みりんを入れ、甘味付けとして黒豆みりんの煮汁を使ってもおいしいですね。果物と一緒に煮てコンポート風に仕上げればデザートにもいいですね!」
【今回使ったみりんは?】
原材料は国産米100%にこだわり、本みりん造りの要である麹づくりをはじめ、仕込み・熟成・充填に至るまで、すべての製造工程を国内の自社工場で行っています。 らくらく調節ボトル入り、500ml/¥395
●問い合わせ 宝酒造お客様相談室 ℡075-241-5111
撮影/鈴木正美 取材・文/瀬戸由美子