「近頃はいろいろなアルガンオイルが市販されていますが、なかには劣悪な製品もあります。そのせいでアルガンオイルのイメージが悪くなってしまったら…という思いから、今まで以上に質の良いスペシャルなアルガンオイルを世に出したいと思ったのです」
そう熱く語ってくださったのは、モロッコ美容コスメ「ローズ ド マラケシュ」の創設者、板橋マサ江さん。1946年生まれだそうですが、お肌がピカピカ、ツヤツヤです!
2004年に初めてモロッコを訪れた際に、女性たちの美しさ、その彼女たちの美容に役立てられている豊富な天然素材に魅せられたのが「ローズ ド マラケシュ」誕生のきっかけ。以来、現地の生産者から直接原料を仕入れて製品化しています。最近では、女性の雇用を増やす活動にも力を入れているのだとか。
「アルガンオイルは、モロッコの過酷な砂漠の中で育ったアルガンツリーの実の種から採取します。その搾り方がとても重要になってくるのですが、現地では温度が安定しない搾油機が使われていました。温度が上がりすぎてしまうと成分が変質する原因にもなりますから、今回、日本製の搾油機を現地に送ることにしたのです」
高性能な日本製の機械に興味を持ち、村人たちが次々と集まってきたそう。ところが、いざ使ってみると絞り出されるオイルはほんの少量ずつ。
「質のいいオイルを採取するためのコールドプレス製法ですから、少量でOKなんです。でも、村人たちはガッカリした様子でした。そこで、村長さんのところへ出向き、搾りたてのオイルをパンに塗って食べてもらいました」
「毎日食べているけど、こんなに美味しいのは初めて!」と村長さんもビックリしたそうです。
ここでしか採れない貴重な資源を大切に有効に使いたい、と日本大使や有力者にも掛け合って交渉し、生産者たちも日本製の搾油機に納得して、今回の新製品、スペシャルなアルガンオイルが完成したのだそうです。
会場にはアルガンツリーの写真も展示してありました。下にいるのは、野生のヤギさんたち。法律により人間がアルガンの実を採ることは禁じられているそうで、ヤギが食べ残した実の種から、アルガンオイルが抽出されます。
これがアルガンツリーの実の種です。この芯の部分に、貴重なオイルが入っているんですね。
特別講師として、ステージ上にはビューティサイエンティストの岡部美代治さんも登場です。アルガンオイルのスキンケア効果について説明して下さいました。
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アルガンオイルの主な成分はトリグリセリド、トコフェロール、ステロール。
「3つの脂肪酸(トリグリセリド)のバランスが非常に良く、抗酸化力に優れたトコフェロール(ビタミンE)も豊富です。美容オイルというとオリーブを思い浮かべる人が多いと思いますが、ビタミンE含有量はアルガンオイルのほうが優れています」と、岡部さん。
肌のハリや保護に働きかけるステロールが含まれているのも、注目したい点だそう。
しかも、日本食品センターの分析により、今回の新製品は他のアルガンオイルよりステロールが多く、なかでもスチグマステノールが豊富だとわかったのだとか。
スチグマステノールは固形のオイルで、肌になじんだ後でハリ感を与える効果があるのだそうです。
すごいですね! 科学的にも、優れた美容効果が立証されたのです。
「アルガンオイル ローズ」4,000円(税別)
ダマスクローズと、モロッコ王室のローズガーデンでしか栽培されていないセンチフォリアローズの精油も贅沢に配合したスペシャルなアルガンオイル。フェイシャルオイルとして、化粧水で肌を整えた後に適量を顔や首元になじませます。
手の甲でお試しさせていただきましたが、色も濃く使い心地も濃密。まさに本格的なコールドプレス製法(低温圧搾法)だからこそ。ケアをしながら上品なローズの香りが楽しめるのも贅沢です。
発売は2017年2月1日(水)です。「お楽しみに!
(https://secure.rose-de-marrakech.com/)