いし こんにちは、ぐうたらライターのいしまるこです。
アンチエイジングに役立つホルモンを使いこなし、最大限に生かすための生活術を根来教授が伝授しますよ。
では根来先生、今回とりあげるホルモンは?
根来 「ホルモンの親玉」とも呼ばれるDHEAです。
いし DHEA?
根来 DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)は、若返りを担うステロイドホルモンの一種。エストロゲンなど50種以上もの性ホルモンの元になっているんです。
筋肉の維持、性ホルモンの安定供給、ミネラルバランスの維持、血管の維持とメンテナンスなど、運動機能の維持と老化予防に大きく貢献しています。
日米の研究では
DHEAが高いほど寿命が長い
という統計があります。
いし アワエイジ世代にとっては、本当に重要なホルモンですね。
根来 そうですね。DHEAは閉経後も副腎で少量ながらつくられます。その際、原料となるのが脂肪。
脂肪が少ないとエストロゲン産生量が減って
いきます。
いし 敵視しがちな脂肪だけど、ある程度は必要なんですよね。
根来 2015年2月、アメリカ政府はコレステロールの過剰摂取が動脈硬化や心筋梗塞を招くという通説を覆し、コレステロールの摂取制限を撤廃しました。
とはいえ、無制限に摂りすぎればカロリーオーバーになり、寿命に関連する長寿遺伝子を抑制します。やせすぎず、太り過ぎず、ほどほどがベストです。
いし 何事もほどほどがいいんですね。
ところで、DHEAは自分で増やせるんですか?
根来 ある程度の筋肉をつけると増えます。全身の7割の筋肉が集中している下半身を鍛える運動、スクワットや腹筋、ウォーキングなどがおすすめですよ。
根来 それではみなさん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン