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「酒が強い=肝臓が強い」は迷信です/Dr.根来の体内向上プロジェクト

根来秀行教授

根来秀行教授

1967年生まれ。最新刊『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』(集英社)が好評発売中!ハーバード大学医学部内科客員教授、パリ大学医学部客員教授、事業構想大学院大学理事・教授。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など多岐にわたり、世界の最先端で臨床・研究・医学教育にあたる。

いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。前回に引き続き、根来教授にアルコールにまつわる勘違いについて正していただいて、肝臓に優しいお酒の飲み方を探っていきますよ。

 

 

根来 こんにちは。根来秀行です。いしまるこさん、今日は元気そうですね。

 

 

いし ここのところ飲み会が続いたので、ちょっとお酒を控えているんですよ。

 

 

根来 休肝日をとっているわけですね。いい心掛けですよ。

Dr.negoro_Ill

 

いし えへん。でも毎日飲んでも平気な人がうらやましいです。お酒が強い人は、肝臓も強いんでしょうね。

 

 

根来 それはノーですよ。「酒が強い人=肝臓が強い」は迷信す。

 

Dr.negoro_photo

 

 

いし えっ、そうなんですか?

 

 

根来 「酔わないから肝臓に負担をかけてない」という人がいますが、お酒に強い人ほど酒量や飲む回数が増えがちでしょ。飲めば飲んだぶん肝臓に負荷がかかるのは自明の理です。

 

 

いし ふーむ。正論ですけど、連日飲んでも元気な人っていますよ。

 

 

根来 個人差はありますが、年齢を重ねてくるとだんだん無理がきかなくなるものです。実際、酒豪を自負していた人が、肝臓を働かせすぎて肝機能が弱っているケースはよくありますよ。

 

 

いし そうなんですか。油断大敵ですね。

 

 

根来 以前お話しした通り、肝臓はギリギリまでふんばってくれるので衰えていても、症状が出にくいんです。アルコール性肝炎障害になった人の多くは、気づかぬうちに症状が進んでいます。

 

 

いし 怖いですぅ。

 

 

根来 肝臓でアルコールを分解するには、量にもよりますが最低でも数時間かかります。調子のいいときでも休肝日を作って、できれば週に3日くらいは空けるのが理想的です。

 

 

いし 肝臓休ませます!

 

 

 

 

 

それではみなさん、今日も素敵な1日を!

 

Dr.negoro_photo

 

 

 

取材・文/石丸久美子 撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン

 

 

 

(次回は「酒太りを防ぐための糖質オフで逆効果!?」 というお話です。お楽しみに!)

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