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慢性腎臓病(CKD)って?新たな国民病?/教えてDr.!第1回

ちょっと気になる病気 教えてDr.!

CKD 慢性腎臓病

 

私がお答えします!

地域医療機能推進機構  東京高輪病院院長

木村健二郎さん Kenjiro Kimura

専門は腎臓病全般、高血圧。日本内科学会総合内科専門医・指導医をはじめ、日本腎臓学会、日本高血圧学 会で各専門医・指導医を務める。著書、監修書など多数

 

相談

定期健診でGFR(糸球体濾過量)の数値が50で、腎機能が低下していると言われました。放っておいていいものでしょうか?

 

答え
慢性腎臓病(CKD)の可能性があります。専門医にかかり、診断を確実にすること。必要なら生活習慣を修正します。

 

 

自分で行う対策

喫煙している場合は禁煙。

バランスのよい食事を心がける。

軽い運動(1日30分以上を目標に)を習慣に。

肥満がある場合はダイエットをする。

 

病院で行う治療法

腎障害の原因を調べる。

高血圧、糖尿病、脂質異常症などがある場合は、必要に応じた薬物治療を行う。

 

 

慢性腎臓病

自覚症状がなく、徐々に進行することのある国民病です。

 

慢性腎臓病は慢性的に腎臓が障害されたり、腎臓の機能が低下した状態が続く病気の総称。日本では成人の8人に1人が当てはまるといわれ ているほど身近で、今、注目されている国民病といえます。

 

腎臓の働きは大きく5つあります。①血液を濾過 (ろか )して老廃物を排出する。②体液の浸透圧、イオンバランスやpHを調整する。③塩分の排出量をコントロールして体液量や血圧を調整する。④血液(赤血球)をつくるホルモンを分泌する。⑤ビタミンDを活性化し、骨をつくるカルシウムの吸収を助け、骨を強くする手助けをする。こうして、各臓器が正常に働くように、内部環境をつねに微調整をして、最適な状態に維持しているのです。

 

腎臓の機能が低下し末期腎不全になると生命を維持することが難しくなり、透析療法や腎移植といった治療が必要になります。さらに、心血管疾患を発症する危険性も高まります。

 

そうならないためにも、慢性腎臓病は早期に発見して、軽度のうちに対策を取ることが重要です。

 

診断は尿検査で「尿タンパク」が出ていないかを調べます。これは+、-、±で表記して、腎臓の障害の程度を見ます。また血液検査で血清クレアチニン値から腎機能の指標である「糸球体濾過量(GFR)」を算出します。数値が60未満になると、腎機能が低下していることを示します。現在はこのふたつの指標を組み合わせて、病態の重症度を「低、軽、中、高」で表し、「軽」以上が慢性腎臓病と診断されます。

 

慢性腎臓病になる要因は、慢性糸球体腎炎などの腎臓そのものの病気以外に、高血圧、糖尿病、肥満、脂質異常、メタボリックシンドローム、喫煙習慣、加齢などがあります。

 

慢性腎臓病と診断されたら、まずは原因を探り、その要因となる生活習慣の改善をします。喫煙習慣があれば禁煙を、肥満ならダイエットを、高血圧なら減塩、血糖値や血中脂質を改善するなら、バランスのよい食事や軽い運動を心がけるといった具合です。必要に応じて、血圧や血糖値を下げる薬物治療を行うことも。

 

慢性腎臓病は自覚症状がないため、知らないうちに進行していることがあります。健診で腎臓の数値をチェックし、これを毎年行い、前年と比べて機能の低下が見られないかを観察していく必要があります。

 

軽度の段階では、食事や生活習慣を改めることで、腎機能を改善することができます。専門医に相談して、自分でできることから始めましょう。

 

 

イラスト/macco   取材・原文/山村浩子

 

 

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