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新型コロナによる肺炎とほかの肺炎は見分けがつくの?/根来教授の特別講座③

一般的な細菌性肺炎と新型コロナによる肺炎。医療機関で検査を行なって見分けはつくのでしょうか? 根来秀行教授に詳しく伺いました。

 

根来秀行さん
Hideyuki Negoro

1967年生まれ。医師、医学博士。ハーバード大学医学部PKD Center Visiting Professor、ソルボンヌ大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、杏林大学医学部客員教授、信州大学特任教授、事業構想大学院大学理事・教授、社会情報大学理事。専門は内科学、腎臓病学、抗加齢医学、睡眠医学など。最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。本連載から生まれた『ハーバード&パリ大学 根来教授の特別授業「毛細血管」は増やすが勝ち!』『ハーバード&ソルボンヌ大学 Dr.根来の特別授業 病まないための細胞呼吸レッスン』(ともに集英社)が好評発売中

 

 

新型コロナ肺炎はすりガラス、普通の肺炎は真っ白な影に

 

まず、炎症が起こる場所が異なります。一般的な肺炎は肺炎球菌などの細菌性がほとんどで、細菌が肺胞で増殖し炎症を起こすので、肺胞性肺炎と呼ばれます。

 

肺胞の袋の中は炎症物質の液体で満たされ、空気が入らなくなって溺れたように息苦しくなり、湿った感じのぜろぜろした咳とともにたんがたくさん出ます。

 

レントゲンやCTを撮ると、肺胞の中に炎症物質が充満しているので、真っ白な濃い影がはっきりと写ります。

 

一方、新型コロナウイルスが引き起こすウイルス性肺炎は、おもに肺胞と肺胞の隙間で毛細血管やリンパ管を支える組織「間質」で炎症が起きるので、間質性肺炎と呼ばれます。肺胞を取り巻く毛細血管で炎症が進むと、血栓が多発して毛細血管が詰まり、間質での酸素と二酸化炭素の交換ができなくなります。

 

すると血中の酸素が不足して呼吸困難が強くなり、乾いた感じの空咳や発熱が起こります。間質性肺炎の場合、画像診断では薄いすりガラス状の淡い影しか出ず、軽症の場合はCTでなければわからないほど、薄い影になることもあります。

 

 

PCR検査ではウイルスの特定が可能ですが、そもそも検体をとりにくい場合があり、またさまざまな試薬を混ぜる過程があるため、ある程度熟練した臨床検査技師が必要で、現状ではそれも課題となっています。

 

実際、PCRで3回陰性と出た人から相談を受け、CTですりガラス陰影があったので病院を替えて検査をしてもらったら、陽性が判明して即入院になった例もありました。

 

新型コロナによる肺炎の場合、症状が出ていなくてもすりガラス陰影が見られることがあります。PCRで陰性でも、CTですりガラス陰影がある場合、新型コロナウイルス感染症も疑われるため、信頼できる医療機関でPCR検査を受けることをおすすめします。

 

 

皆さん今日も素敵な一日を!

 

いしまるこ

コロナ禍でも、相変わらずだらだらしているぐうたらライター。マスクを忘れて取りに戻りがち

 

 

撮影/森山竜男 イラスト/浅生ハルミン 取材・原文/石丸久美子

 

 

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