足のむくみは水分の停滞…確かにそれは正しいのですが、間違って解釈している人も少なくありません。原因を正しく知って、正しく対処! これがむくみ撃退の第一歩です。
<足がむくむ5つの理由>
1. 運動不足
足を動かさないと体液は下肢にたまります
長時間、座りっ放し、立ちっ放しでいると、夕方には脚がパンパンに…そんな経験は誰にでもあるもの。「足は心臓から最も遠く、歩くことでふくらはぎの筋肉がポンプ役になり、血液を心臓に戻す手助けをしています。歩かずに筋肉を収縮させないでいると、水分や老廃物は下肢にたまってしまいます」(久優子さん)
2. 水分不足
きちんとした水分補給で流れを作ることが大事
むくみは水分の停滞なので、水をとりすぎてはいけないと思いがち。「しかしそれは間違いです。水分摂取量が不足すると、体は自然に水分をため込もうとします。適度な水分補給は必須。私は塩素などの不純物を除くようにして作った白湯をすすめています。目安は1日1.5ℓ。体内の水分の流れを作ることが重要です」
3. 塩分不足
天然塩で、適切なミネラル補給が大切です
塩分のとりすぎはむくみの原因では? 「確かに、精製塩の99%以上は塩化ナトリウムで、これは水をため込む性質があります。しかし、自然塩はナトリウム量が少なく、ほかのミネラルも含んでいます。特にカリウムは体内から水分を排出する効果が。塩を避けるのではなく、よい塩を選ぶことが重要です」
4. 冷え
血流が悪くなり老廃物がたまります
「通常、体の中の水分は血管やリンパ管を通り、全身を回っています。しかし、冷え症の人は、筋肉が硬くなり、血管やリンパ管も収縮するため、巡りが悪くなり、これが下肢にたまります。冷えとむくみはセットのようなところがあります。日頃から冷やさない、適度な運動で筋肉を動かして、体温を高める工夫を」
5. 体重増加
代謝が落ちて流れが滞ります
「サロンで多くの方と接していて感じるのは、太っている人は、関節などがこわばり、冷えている人が多いことです。こうなると血液やリンパの流れが悪くなり、結果、さらに冷えてむくみます。私の経験上、むくみを解消するだけで、体重のマイナス3㎏はざら。見た目はそれ以上にシャープになります」
1974年生まれ。ボディメンテナンスサロン「美 Conscious 〜カラダ職人〜」代表。脚のパーツモデルを経て、ホリスティック医学の第一人者である帯津良一医師に師事。予防医学健康美協会、日本リンパセラピスト協会、日本痩身医学協会で認定を受け、講師としても活躍。著書多数
撮影/塩谷哲平 スタイリスト/鈴木由里香 監修・モデル/久 優子 構成・原文/山村浩子