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漢方的・嫌な汗には2種類ある。あなたの汗はどちら?

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)

OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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暑い、暑い夏ですね〜

 

漢方ライフクリエーター・漢方薬剤師の
樫出恒代です。

 

暑い季節になると、漢方カウンセリングにおいでになる方のお悩みで増えてくるのが「汗」について。

 

とはいえ、夏だけではないのも汗の悩みの特徴。

 

 

汗、そもそものはたらきは
体温の調節機能です。
今年のような猛暑の夏や
スポーツ、カゼの発熱などで体温が高くなった時に汗が出ます。

 

汗の水分が皮膚の上で
蒸発するときに熱が奪われ〈氣化熱〉
体温を下げるのです。
暑い日に汗が出ないと、身体の中で熱がこもりやすくなり、それが
熱中症につながると、いわれます。

 

ですから、発汗は私たちの身体に必要なこと。

 

適度に運動したあとの
氣もちよくかいた汗。
デトックスされた身体は
すっきりしますね〜

 

 

問題なのは「嫌な汗」
なんだかスッキリしない汗、氣になる汗・・

 

漢方的に、この嫌な汗、
だいたい2種類に分けられ
対処の方法や対応する漢方薬も違うのです。

 

あなたの「汗」はどのタイプ?

 

パターン1

「じとじと汗」
体力不足—-脾の汗

樫出さん 女性

そんなに動いてないのに、
勝手に汗がじとじとでてくる
いつのまにか背中びっしょりなんてことも。
身体全体
特に顔や頭、背中。

 

ちょっと動くだけでかく汗、
食べたらすぐ汗、
お風呂入ったあともだらだら汗。

 

とまらない、とまらない。。。

 

 

こんな症状ありませんか?

・食欲がない
・同じ物ばかり食べちゃう
・冷たいものが好き
・下痢・便秘をする
・夜更かしする

 

 

パターン2

「たらたら汗」
緊張・ストレス—–氣の汗

樫出さん 手足

暑くなくても出る汗。
特に、手のひら、足の裏、首のうしろ
冷えると汗が出るという人も。

 

「手に汗をにぎる」とは、
危ない行動などを見ていて、ハラハラしたり
緊張したりするときに言う言葉ですが、

 

緊張してるつもりはなくてもかいていることがある、のも特徴。

 

こんな症状はありませんか?

・氣持ちが落ち着かなかい
・不安がある
・眠れない、あるいは眠りが浅い
・イライラしやすい
・好き嫌いがはげしい

 

 

こんな汗、いやいや( ; ; )

 

なんとかしたい

 

パターン別、
対処法、養生方は。。。

 

 

パターン1

「じとじと汗」
体力不足—–脾の汗

 

勝手に汗がじとじと出てくるのは
汗をとめる「力」が不足していると、漢方では考える。
その力は、「脾」のはたらきと関係します。「脾」とは胃腸のはたらき全般。
また、エネルギーをつくるところ。

 

このような方は「脾」のエネルギーが落ち、そのために汗が出やすくなっているかもしれません。

 

「脾」を元氣にするために

 

おすすめの食べ物は

*長いもなど芋類・かぼちゃ・ブロッコリー・キャベツ・いんげん・椎茸・桃・大豆・黒豆・豆乳・鶏肉・牛肉・鰯・鰹・うなぎ・はちみつ

 

漢方薬は、
〈黄耆 おうぎ〉の配合されたものがおすすめ

樫出さん 黄耆

〈黄耆〉という生薬は汗かきにはなくてはならない生薬。根を乾燥したものでフラボノイド、サポニンを含有し、止汗、利尿、強壮に効果をあらわします。また、血圧降下作用なども。

 

 

〈黄耆〉の配合されている漢方薬

 

・黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
お腹が冷えやすく、力がない、あせもができやすい。全身のじわじわ、だらだら汗に。

 

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
疲れやすく、むくみやすい。全身から汗がでる。
冷える、太りやすい。

 

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
だるさ、体力・氣力低下、胃下垂、
肌のたるみに、ちょっと動くと出る汗にも。

 

 

パターン2

「たらたら汗」
緊張・ストレス——氣の汗

 

手や足の裏の汗が多いのは
「氣」がスムーズに流れない、あるいは、
「氣」が足りなくて、
ストレスが溜まりやすく
考えごとばかりしてしまう
そんな
「氣」の乱れ(自律神経の乱れ)で、
汗が出ると考えます。

 

このような方は「氣」を充実させ
巡らせる養生で、少しでも手や足裏の汗を減らしていきましょう。

 

「氣」を充実させてめぐらせるための

おすすめの食べ物は

 

◇「気虚」氣が足りないとき

豆類(豆乳、納豆など)、肉類全般、
卵、ニンニク、ウナギ、カボチャ、ショウガ、ヤマイモなど

 

◇「気滞」氣の巡りが悪いとき

イライラや不快感を改善するために
イカ、シジミといった肝に作用する魚介類
オレンジなどの柑橘類、セロリ、ミント、ラベンダー、ローズマリーといった香りのある食材など

 

 

漢方薬は
〈柴胡 さいこ〉の配合されたものがおすすめ

樫出さん 柴胡

〈柴胡〉という生薬はストレスで気が滞っているのを治す作用があり、さらに気を上げる作用がある。解熱作用  消炎作用  鎮痛作用  鎮静作用  抗菌作用  抗ウイルス作用  なども。

 

〈柴胡〉の配合された漢方薬

・柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

疲れやすく、眠りが浅い、精神不安、冷え、頭から、首、手、足のうらの汗など

 

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

イライラ、落ち着かない、動悸、不眠など

 

・加味逍遙散(かみしょうようさん)

女性ホルモンの乱れ、イライラ、急な発汗、
ストレス、冷え、不眠など

 

 

本来、
汗は悪者ではなくて、
私たちの身体から
いらないものを出してくれるもの。
体内の水分調整を、してくれるもの。

 

上手に汗と付き合うために、
自分のタイプを知って、養生して、
すっきり、
元氣になって下さいね。

 

夏は氣もちいい汗
たくさんかいて、1年のデトックスを
お忘れなく!

 

 

注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。

 

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