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【53歳】今まで仕事一筋で頑張ってきましたが、最近自分の人生は何だったのかと悩みます/高尾美穂先生の更年期相談室

更年期に、自分の生き方を振り返り、考え込んだり悩む人も増えてきます。産婦人科医で、女性の悩みに温かいアドバイスをくれると評判の高尾美穂先生に、読者の悩みを聞いてもらいました。

自分の人生への不安

Q.

今まで結婚もせず、仕事一筋で頑張ってきました。40代まではそれで楽しく仕事をしていたのですが、最近は職場で仕事の中心が後輩に移ってきているのを感じ、焦っています。仕事にすべてを捧げてきた自分の人生は何だったのかなと思うようになり、今後の人生が前向きにとらえられません。(53歳・会社員)

 

A.
定年後も続けられる仕事以外の楽しみを、今から見つけておきましょう

「年齢を重ねると職場での役割は変わり、仕事の中心は後輩に移っていくものなので、それは受け入れましょう。また、人生の100%を仕事に注いでいると、定年退職をしたときに心にぽっかりと穴があいてしまいます。これを防ぐために、今から仕事へのエネルギーを1割でも減らして、仕事以外で自分が楽しいと思えることを始めましょう。趣味、習い事、ボランティア活動などなんでもいいので、定年後も続けられることを探してみるのがおすすめです」

 

 

※この企画で取り上げた悩みは、2022年7月28日〜8月10日にWebマガジンOurAgeで募集したものです。

 

【高尾美穂先生ってどんな人?】

・高尾美穂
・高尾美穂さん
産婦人科専門医
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イーク表参道副院長。産婦人科専門医。さらにスポーツドクター、ヨガ指導者でもあります。産婦人科医になったのは「一人の女性の体を、初潮を迎えたとき、生理痛やPMSで悩んだとき、恋愛をして性交渉のことで悩んだとき、妊娠・出産のとき、更年期、閉経後と、人生を通して長く診ることができるから」だそう。診療のかたわら、NHK「あさイチ」への出演をはじめ、多数のメディアやSNSで情報を発信。音声配信アプリstand.fmの番組「高尾美穂からのリアルボイス」ではリスナーの多様な悩みに回答しています。著書に『大丈夫だよ 女性ホルモンと人生のお話111』(講談社)など。脳外科医の夫あり

 

 

撮影/高尾美穂<アイキャッチ背景写真> 取材・原文/和田美穂

 

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