春眠暁を覚えずの春。皆さんは、よく眠れていますか? 前回は石井さとこ先生と松本伊代さんの「Let’sマスク老け撃退顔トレ」インスタライブをレポート。伊代さんの笑顔やしぐさにキュンとして反省。やはり何歳になってもどこかに可愛らしさを持っていたいなと思ったかーやです。そういえば、伊代さん、笑顔の秘密は「一晩眠ってストレスを忘れること!!」って言ってたなあ。
そう、今回のテーマは「眠り」。50代女子の睡眠の改善!!
まずは日本橋のとある場所へと向かいました。
じゃーーん!!
こちらは4月9日にオープンした「MuAtsu Sleep Lab.」。昭和西川株式会社の新ブランド「MuAtsu +(ムアツプラス)」のショールーム。AIで自分に合った寝具が即時に診断できるシステムや、スリープスタイリストによる睡眠アドバイスが予約制で受けられます。
私が、ここに来たのはラボの所長で、睡眠研究家である『最強の睡眠』の著者・西川ユカコさんに会うため。
モデルの雅姫さんのイベントで数年前に知り合ったユカコさんに、「新しいショールームで、私がスリープスタイリストとして睡眠のアドバイスをしますので、ぜひいらしてください」とメッセージをいただいたのです。
早期覚醒や、不眠などOurAge世代は睡眠のお悩みも多いけれど、私自身は眠れないということがほとんどなく、寝るとなったら一瞬で爆睡。
でも、こういう機会に、自分では大丈夫と思っている睡眠にもなにか問題があればチェックしてもらおうと思ったのでした。
昭和西川株式会社副社長でもあるユカコさん。本の正式タイトルは『世界の最新論文と450年企業経営者による実践でついにわかった最強の睡眠』。
「長年、寝具の開発研究を通じて、本当に良質な眠りとは何かを追求してきました。実践も含め、そこで得た睡眠メソッドの本を昨年出したんですが、その後、コロナ禍になって、睡眠の悩みを持つ方が増えてきて…。
WITHコロナ時代を乗り切るには、自分でよい眠り、そして健康を作っていける人を増やさないと、と思い、カウンセリングもできるラボをオープンしたんです。
その人に合うよい寝具に変えるだけでは最強の睡眠は叶えられません。毎日の生活習慣を変えることで、ぐんと最強の睡眠に近づけるんですよ」
ということで、早速、睡眠改善カウンセリングシートに記入。12の問いに答え、最後に睡眠や体調のお悩みを3つ書きます。
最初に、現在のマットレスのメーカー名、硬さ、使用年数を書く欄があり、
「うーーんと、マットレスはベッドと一緒だから、外国のメーカーで…なんだったけかな…Fがついていた」
「フランスベッドですか」
「違うんです、新宿にショールームがあって、値段はかなりして…えーと、えーと…」
とすっかりベッドメーカーが思い出せないテイタラク(汗。ま、何かとよくあることだが)。
「使用年数は…えーと、2000年に買ったんだから、21年めですかね…」
「あの、通常マットレスの寿命は10年くらいですけど…」とユカコさんに言われて、「えっ」と驚く私。
「そ、そうなんですね。なんか、最初すっごく固くって、盛り上がったかんじで、寝にくかったんで買い換えようかなと思ってたんですが、高かったし、外国製でデカいから捨てるの大変だなと思っているうちに、しんなりしてきて、10年過ぎたころから、いいかんじにフィットしてきたので。それで今に至ってます(汗。言い訳が長過ぎ)」
「まあ。ふふふ、そんなこともあるんですね(睡眠のプロフェッショナル微苦笑)」
「ちなみに枕は、何年くらいが換え時ですか?」と問うと
「素材によるんですけれど、かーやさんの枕はわた? ウレタン? それとも羽毛ですか?」とユカコさん。
「えーっと、ウレタン系かな」
「それだと、2~3年くらいですかね」
「枕3年!! マットレス10年!!」
枕は、娘と一緒に母の日に枕専門ショップに行ってプレゼントしてもらったもの。もしかして、あれから4年くらい経っている??
枕もマットレスも、換え時はとっくに過ぎているという事実がいきなり判明!!
まだ質問に入る前なんだけど…。とほほ。
気を取り直して、睡眠や、毎日の食事や入浴などの質問に答え、最後に「睡眠や体調の悩みを改善したら嬉しい順に3つ」を書きました。
悩みの1位は「トイレに何回か行く」。
朝方に多いですが、トイレのために何度か起きると、熟睡できていないような気が…。
2位は「イビキをかいている?」
3位は「枕が合わない」
今の枕は気に入っているのだけど、換え時らしいし、イビキは枕の高さが原因? もしかして合ってないかも…と、3位に記入。
カウンセリングシートを見ながら、ユカコさんが詳しくヒアリング。
お悩みの1位を見て、その説明と改善策を探ってくれます。
「何度もトイレに行くようになるのは、まずは加齢によるもの。疾患がなくて健康な人でも50代では半数以上、60代では8割の方が一晩に一回は起きているというデータがあります」
「たしかに若い時は昏々と寝てました。土日に寝坊すると昼過ぎでも起きなかったなあ…」
「若いと膀胱の伸縮性がよく、伸びて尿をたくさん溜められるんですが、年をとると膀胱が硬くなって尿を溜められなくなるんですよ」
ふむふむ。それは致し方ない年代か…。
「もう一つは体内時計が狂ってくることで、夜中にもおしっこがつくられてしまうからなんです」
「え、体内時計? 加齢で狂うんですか?」
「そうです。体内時計が正しく働いていれば、抗利尿ホルモンがたくさん分泌されて、夜はそれほどおしっこをつくらないんですよ。だからトイレに行かなくて熟睡できるんです」
「体内時計ってどうやって整えたらいいんですか!?(真剣)」
ユカコさんは今一度、カウンセリングシートを見ながら
「かーやさんは朝、太陽の光を浴びていますか?」と問うてきた。
「はあ…。浴びたいわけではないのですが、東に大きい窓がある家に引っ越して以来、朝早くからめちゃめちゃ眩しいほど光が入ってくるんです。眠れないから寝室は遮光カーテンで暗くしてたんですが、最近、朝の光で起きたほうがいいのかなとなんとなく思って、普通のカーテンに変えました。今は、目覚ましより前に、眩しくて目が覚めます」
「それ、すごくいいこと!! 起きたらすぐ、カーテンを開けて、太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされるんです。
太陽の光を目にすることで、幸せホルモンと言われる『セロトニン』がたくさん出て気持ちも落ち着き、やる気がでてきます」
「やや困っていた眩しすぎる寝室、実は正解だったんですね」
「それと…朝の散歩がいいんですけど、歩いてますか」
「一日8000歩を目標にして、最近はバスに乗らず、少し遠い駅まで歩いて出勤してます。リモートの時は運動不足になるのでランチやテイクアウトを買いに歩いています。ぎりぎり夕方に近所をぐるぐる散歩しに行くことも。土日は明治神宮の森散策をしたり、2駅先のスーパーやちょっと遠い銭湯まで歩いたりして13000歩くらい歩いてます。歩かないとなんか気持ち悪くて…」
「本能で、すでに日差しエリートですね♥ 太陽浴びまくりじゃないですか」
「なんと、本能日差しエリート!? よくわからないけどホメられてます??((*’▽’) 本能が強い射手座のB型だからかな」
「自然にできているのはすごい。睡眠に悩んでいる方には、体内時計を整えるために、朝の光を浴びること。よく歩くこと。窓辺で過ごすこと。ベランダや屋上、庭や公園で過ごすようアドバイスしているんです。
リモートでも、窓の近くやテラスでPC開いて仕事してくださいって。それだけでも違います。
朝から昼間のうちに、太陽の日差しをたっぷり浴びて分泌された『セロトニン』は、夕方になると睡眠ホルモン『メラトニン』に姿を変えるんですよ」
「となると…そこはクリアしているので、問題はどこに?」
カウンセリングシートのある部分に目をとめたユカコさんが静かに言った。
「かーやさんの体内時計問題、夜に問題がありそうです」
「夜に問題、ですか!?」
・・・・重要な部分に差し掛かりましたが、長くなったので次回に続きます。