こんにちは。King Gnuの日産スタジアム公演2日目に行き、やっぱカッコイイな~と思った、ライブ大好き編集者のすぎです。昨年11月の東京ドームは4人でやりきった彼らが、ホーン&ストリングス隊を加え、さらにド派手な演出に。常田君のチェロも最高でした。
さて、話はGWまでさかのぼりますが、5月4日、小田和正さんのサンドーム福井公演に行ってきました。
2022年12月に全国15か所31公演のツアーを終えたばかりだというのに、2023年も5月3日の福井から8月2日の横浜まで全国8か所18公演を行うという小田さん。
会場はすべてアリーナクラス。・・なのに、チケットが全然取れない~‼
何度も抽選にはずれた挙句、ようやく手に入れたのがこの福井公演でした。
せっかくライブ遠征したなら、その土地の観光もしたい私なのですが(福井といえば、永平寺と恐竜博物館にいつか行ってみたい!)、時はGW。ホテルはどこも満室で、愛知県の実家から日帰りすることにしました。
サンドーム福井の最寄り駅は、福井よりも手前の鯖江(さばえ)。「めがねのまち」として有名です。
なんと日本のメガネフレームの90%以上が鯖江で生産されているそう。
「めがねミュージアム」では著名人から寄贈されためがねの展示が面白かったです。
が、その前に。まずは美味しいものを食べようと、ネットで見つけた「茶癒SaYu中松」さんへ。
こちらは地元の老舗料亭「中松」がプロデュースするカフェで、2022年の春にオープンしたばかり。ランチタイムには料亭 中松と同じお弁当が食べられるとのことで、私が注文したのは「ひさご弁当」1800円。(さらに豪華な松花堂弁当2200円もあります)。
ひょうたん型の器の中には、きれいにおかずが入っていて、目にも嬉しいお弁当でした。
季節のパフェなど和スイーツも充実していて、とてもおいしそうだったのですが、さすがにお腹いっぱいであきらめました。カフェだけの利用でも良さそうなお店です。
鯖江駅から徒歩15分ほどのところにある西山公園がつつじの名所との情報があり、歩く気満々でいたのですが、ちょうど5月3、4日は「さばえつつじまつり」が開催されていて、なんと無料の巡回バスが!
「さばえものづくり号」という名前で、「越前漆器まつり会場」へは行く時間がなかったのですが、前述の「めがねミュージアム」も行けてラッキーでした。
そして西山公園のつつじは、想像していたよりも遥かに規模の大きなものでした。パンフレットには「日本海側最大級」「5万株のつつじが咲き誇る」との文字が。
適度なアップダウンがあって、斜面を埋め尽くす、つつじのパッチワークが本当にきれい。
私が行った日は満開を少し過ぎていてこの状態なので、ベストなタイミングで訪れたら、それはそれは見事だと思います。広場にはテントを張ってくつろぐ家族連れも。
公園の上のほうにはレッサーパンダで有名な西山動物園があり、これまた入園料無料! 鯖江市、なんて太っ腹!!
西山動物園はレッサーパンダの繁殖で国内有数の実績を誇り、全国各地に鯖江生まれのレッサーパンダがいるそうです。
現在、西山動物園には屋外・屋内合わせて14頭のレッサーパンダがいて、しばし癒しの時間がもてました。
このあと「道の駅 西山公園」で地元の特産品をチェックし、バスで「めがねミュージアム」に行き、ようやくライブ会場であるサンドーム福井へ。
いったん鯖江駅までバスで戻り、歩くこと約20分。
ちなみにこの日、私が歩いた歩数は17081歩でした。
ツアートラックを撮影し、グッズ売り場を覗き・・思わず買ってしまったのがこのパンフレット。
重さ1.3㎏と、わざわざ売り場のポスターに明記されていました(笑)。縦20㎝×横22.5㎝×厚さ3㎝。自立できる厚さです!
2018年以降の小田さんの活動が、ツアーはもちろん、テレビやイベント出演、福島の高校の校歌を作った話やゴルフ大会まで記録されていて、私の大好きな「ご当地紀行」の写真もたっぷり。
(小田さんは、その土地とライブの記憶を残すために、ツアー先の名所やお店を自分の足で巡り、地元の人や動物と触れ合ったりした映像を、ライブの中盤に「ご当地紀行」として流しているのです。福井では、以前訪れた永平寺や雪の西山公園と、今回のつつじが満開の西山公園も紹介されていました!)
ライブのMCや、ゆかりの人へのインタビュー、ファンからの質問に答える135ページにも渡る企画など、読み応えのある超充実の320ページ。この編集、絶対に大変だっただろうな・・というリスペクトも込めて、重さもなんのそので持ち帰りました。
そしていよいよ、荘厳な入口から、いざ会場へ。
サンドーム福井はアリーナクラスの会場としては小さ目で、キャパ10000人。円形で、武道館の傾斜を緩くした感じなので、2階スタンド席でも、とても見やすい会場でした。
しかも小田さんのライブは、花道がアリーナ席の間に蝶々のような形で作られていて、歩いて何周もしてくれるし(昔は自転車に乗ったり走ったりもしていました)、いろんな場所でマイクを立てて歌ってくれるし、センターではピアノの弾き語りもして・・と、サービス満点。どの席でも楽しめるように、みんなの近くに来てくれるのです。
ユニークなのは、たぶん小田さんがどこからでも読めるように(?)、歌詞用の大きなモニターが、堂々と何か所も設置されていること。おかげで歌の内容もしっかり味わうことができます。
さらにメインステージの大画面には、曲が始まる度に曲名と発表された年が映し出されるので、「あ~、この曲、なんだっけ? ほら、あれ、あれ・・」的なストレスを感じなくてすむという、物忘れ世代にはありがたい仕組みでした(笑)。
オフコース時代の懐かしい曲が51年前の曲だったり、『ラブ・ストーリーは突然に』がもう32年前の曲だったりすることには「ひゃ~」と思いましたが、名曲は色あせないどころかますます輝きを増し、何度聴いてもうっとり。メンバーの厚いコーラスの力も借りつつ、小田さんの透明感のある歌声は美しく響いていましたよ。
御年75歳(9月には76歳に!)の小田さんが、これだけの規模のライブを続けてくれていることが、本当に嬉しいです。
朝ドラ『あまちゃん』で、「BEGINは沖縄の誇り! 島人(しまんちゅ)の宝さ!」という好きなセリフがあったのですが、小田さんの歌声は、まさに「日本の宝」だと、しみじみ思うのでした。