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「棺、供花、霊柩車……一番安いものでいいです、とは言えなかった」(54歳)「病院で紹介された葬儀会社を断りきれず……」(51歳)、「親戚から事前に聞いていた額の3倍をお寺から要求された」(50歳)『データでPON!』 第13回「親の葬儀代やお布施にいくら払いましたか?」

〈毎回テーマを決めてOurAge読者にアンケートを実施!集計結果から見えてくる、読者の本音とは?〉

今回の『データでPON!』、テーマは「親(義両親含む)の葬儀代やお布施として払った額」です。

回答者の平均年齢は51歳、かかった金額はどれくらいになるでしょう。

 

 

Q1 親(義両親含む)の葬儀の経験はありますか?

★自分の親、義両親を合わせると葬儀経験者は68%。約7割でした。

 

 

Q2 葬儀一式にかかった費用は〈回答者数599名〉

1位 200万円以上 8.7%

2位 100~120万円未満   7.3%

3位 80~100万円未満   6.2%

4位 50~80万円未満  5.2%

5位 120~150万円未満  4.2%

6位 30~50万円未満   4.1%

 

★なんと回答の選択肢の中で最も高額だった「200万円以上」が1位!

 

Q3 葬儀の際、お寺に渡したお布施の額はいくらですか〈回答者586名〉

1位 15万円未満 13.6%

2位 20~30万円未満   8.9%

3位 15~20万円未満   5.6%

4位 30~40万円未満  4.9%

5位 40~50万円未満  2.8%

6位 100万円以上   2.3%

 

★なかなかひとさまには聞けないお布施の額。結果は、回答の選択肢の中で最も低額だった「15万円未満」が1位。

Q2とは真逆の傾向となりました。

 

 

 

Q4 親(義両親含む)を見送る際、驚いたことや困ったことは何ですか〈回答者数1446名〉

 

★この質問には自由記入で答えていただいたのですが、その一部をランダムにご紹介します。

 

「戒名の文字数がお布施の額で決まることに驚いた。〝今までお宅の一族はこれくらいの戒名だったから、今回もこれくらいで〟とお寺に言われ、少しも値段を下げてもらえず、お寺の言うがままの額を払った」(49歳・会社員)、「家族のみで見送ることにし、葬儀代もできるだけ抑えるつもりだったのに、実際にはいろいろな名目で費用が加算されていったことにびっくり。例えば遺体を安置する際のドライアイス代が一日数万円とか」(47歳・会社員)、「葬儀の場合時間に余裕がないので、結婚式などとは違い、複数社から見積もりをとって決めるということができないので、結局、葬儀会社に誘導されるまま決めざるを得ず、今でもあのときのやりとりを思うともやもやしている」(53歳・会社員)、「故人の希望で家族葬にしたが、周囲から〝あの家はお金がないから家族葬にした〟と変な憶測をされてうんざりした」(46歳・専業主婦)、「通夜と葬儀の際、遺体の置いてある部屋で2泊したが、後から葬儀会社より〝一泊5万円です〟と請求され、そんなことは聞いていないと突っぱねた。すると〝それなら半額で結構です〟となり……ざっくりすぎてあきれた」(57歳・専業主婦)、「戒名料がわからず、お寺に相談する前に親戚にきいておいたのだが、いざ実際にお寺から言われた額はその3倍だったので驚いた。料金はそのときの住職の気持ちひとつという、まさに言い値になるんだと衝撃でした」(50歳・専業主婦)、「会社の上司からいただいたお香典の中身がカラだったが、〝中身がカラです〟とは相手に言えず、かといって香典返しをしないわけにもいかなかった。あれはワザとだったのだろうかと今でも心がざわつく」(49歳・会社員)、「父が突然亡くなり、葬儀代をおろそうとしたら口座がすでに凍結されてしまったようで、預金の解約ができず困った。葬儀代は現金で支払わないといけないので葬儀会社に事情を話し、支払いを待ってもらうはめに」(47歳・その他)、「親が病院で亡くなったのだが、病院が紹介してくる葬儀屋さんに依頼せざるを得なかった。なんかこちらの足元を見ていると思った」(51歳・会社員)、「棺、供花、会葬御礼、霊柩車……全てピンからキリまであり、料金次第。葬儀会社の〝みなさん、このくらいのクラスのものを選ばれます〟という言葉をきくと、〝一番安いやつでいいです〟とはなかなか言えず困った」(54歳・会社員)

 

そして多くの方が書いていたのが、「葬儀会社との打ち合せやお寺とのやりとりなど、知らなかったことばかりでバタバタしてしまった。ある程度予備知識があったなら、もっといいお式ができたのではと思った」「親が生きているうちに本人にどんな風に送って欲しいか希望を聞いておけばよかった。〝縁起でもない〟と言われそうで、なかなか話を切り出せなかったことを悔やんだ」「親の葬儀を経験して思ったのは、その大変さ。お金がかかるということだけではなく、葬儀の内容をめぐってきょうだいでも考え方が違かったり、親の交友関係がよくわからず誰に連絡すればいいのかなどで疲れた。自分のときには、子の負担にならないようもっと簡素なものでいいと痛感した」の3つです。

 

 

葬儀はやり直しができません。

お金の面だけではなく、心情面でも後悔のないよう葬儀を執り行いたいものです。

 

第13回目「親の葬儀代やお布施にいくら払いましたか?」、いかがでしたか?

「データでPON!」、次回もよろしくお願いいたします!

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