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人は趣味では死なないが、道楽では死ぬ/一条ゆかり

一条ゆかり

一条ゆかり

いちじょう・ゆかり 漫画家。「デザイナー」「有閑倶楽部」「プライド」など、OurAge世代なら誰もが夢中になったヒット作多数。大酒豪、愛煙家など破天荒な伝説数多くあれど、現在は家庭菜園でトマトを育てるなど、いたって健康的な日々。この連載ではOurAge世代への”愛とムチの金言”を、ビシビシといただいていきます!

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昔、男友達が言っていたことですごく印象に残っていることがあって、「なんでも『道』(どう)がつくとすごいんだ。だから『衆道』(しゅうどう=男色の道)もすごいんだ」と。なるほど~と思ったわ。何かすごいのか、よくわからないけど(笑)。

 

でも、剣道にしろ、茶道にしろ、極道にしろ、なんかすごそうよね。つまり命をかけられる、極めるということに日本人は「道」とつけたのだと、そのとき思ったのよね。

 

「道楽」もまさにそうで、「趣味」は、あくまで自分のためにやるものだけど、その趣味が自分より大事になって、命をかけられるようになると「道楽」になるんですね。つまり究極の「オタク」ってこと。

 

そういう意味では、ノーベル賞をとるような人は、みんな道楽なのよ。あと健康オタクで、「健康のためなら死んでもいいという人」って、いるじゃない?  熱波がきてる中で走ってる人とか(笑)。絶対体に悪いと思うから、本末転倒なんだけど、あれもほぼ道楽。台風来たからサーフィンとか、まさに命がけですよ。

 

そして私にとってマンガはまさに道楽だったのよね。マンガのためなら命をかけられたし、喜んでマンガの奴隷になりました。ようは「匠」(たくみ)になりたいと思ってたんです。

 

私の定義だと「匠」というのは、同じことを熱心に40年くらいやって極めた人なんだけど、気づいたら40年やっちゃってたし、もう十分でしょうと。それで死ぬ寸前に「道楽」から卒業したわけ。

 

体がぼろぼろだったというのもあるけど、「私の人生、マンガしかなかった。こんなことなら世界一周しておけばよかった~!!」と後悔するのもイヤだった。それで「一条ゆかり」は横において、「藤本典子」(本名)のために時間を使おうかなと思ったんですね。

 

今はマンガ道から解放されて、楽しく生きています!!

 

一条連載_ill

有閑倶楽部」りぼんオリジナル1989年冬の号口絵ポスター

 

取材・文/佐藤裕美

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