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白髪から自由になる!? 白髪ケアの新しい選択肢とは?

年齢とともに増えてくる白髪。もう若くはないのだ、というわかりやすいサインだけに、「隠さなければ……」という少し後ろ向きな気持ちを私たちに与えるものではないでしょうか。

 

白髪から自由になれたら……。美容エディターの松本千登世さんがたどり着いた発想の転換とは?

松本千登世(まつもとちとせ)/美容エディター
1964年生まれ。客室乗務員、広告代理店勤務、出版社勤務を経てフリーランスに。自らの経験に基づいた審美眼によって語られる、エッセイや美容特集がつねに注目の的。著書に『美人に見える「空気」のつくり方 きれいの秘訣81』(講談社)などがある。

 

◆髪にときめかないと、女性はふさぎこんでしまう

松本さんが、とあるエピソードを教えてくれました。

 

「ある幼稚園児の女の子のお話です。その女の子は、父親とふたりの父子家庭でした。ある日、『幼稚園に行きたくない』と言いだしたそうです。先生が理由を聞くと、お父さんが結ってくれる髪型が気に入らないからと。父親ですから、上手に髪を結えなかったのかもしれません。すると、先生が『それなら少し早く幼稚園にいらっしゃい、私が結ってあげるから』と、毎朝その女の子の髪を結ってあげるようにしたそうです。そんな小さな頃から、女性は髪で気分が上がったり、下がったりしている。髪とはそれほど特別なものなんですね。私も美しい髪こそが自分が女なのだと教えてくれる気がします」

 

◆白髪にがんじがらめになっている不自由な自分

そんな私たちも年齢を重ね、白髪と向き合う日々。白髪があることで不自由を感じてはいないでしょうか。

 

「たとえば、今日はこの服を着たいから、まとめ髪にしよう、と思う。でもその髪型だと、白髪が目立ってしまう。それなら髪はおろすしかないな。そうするとこの服は似合わないので、別の服にしなきゃ。こんなことがよくあります。また、誰かと話すとき、相手の目線が生え際に向いているのではないかと気にしてしまい、きちんと目を見て話せない。こんな気持ちにもなります。白髪の存在ひとつで、自由を奪われている感覚。本当は、もっと自由になりたいですよね」

「白髪を“染める”って、年をとった自分を隠すような後ろめたさがあります。でも、本当は年をとるって隠すようなことじゃない。これまでの経験の積み重ねで人に優しくなれたり、自分は大丈夫だと思えたり。白髪から自由になると、そのいい面にもっと気持ちが向くようになると思うんです」

 

年齢に抗うのではなく、寄り添うこと。それが憧れる生き方。けれど、白髪の存在はやはり素直に受け入れにくい。そんな悩み多き「白髪ケア」が今、大きく変わろうとしています。

 

◆「隠す」のではなく「黒髪色を取り戻す」こと

「白髪は年を取っていくと仕方のないこと。今までは『どう隠すか』という選択肢だけでした。でも白髪を隠すのではなく、『黒髪色を取り戻す』という発想はどうでしょう。私は、これまでの“白髪を染める義務感”から、白髪を整えていく前向きなケアに、希望を感じています」

 

黒髪色を取り戻す。確かに新しい白髪との向き合い方かもしれません。

 

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