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きれいなものを見て気分をアゲル!KIMONO展でうきうき

hijiri

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都内在住。家族の赴任に伴い、オランダに四年、香港に三年半住み、現地の会社で働いていたことも。”やらない後悔よりやる後悔”がモットー、興味を持ったらまずは行動! 最近のマイブームはランニングです。普段から着物を愛好し、自称普段着物研究家。そんな着物姿でぶらぶら、走りながらきょろきょろと見つけたおでかけ情報を発信していきます。

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きれいなものを見ると心がうきうきしますよね。

 

新旧の着物が一堂に集うということで以前から着物ファンの中では話題になっていた「KIMONO展」。一時は開催が危ぶまれていましたが、無事に開催されたと聞き、喜び勇んで上野までおでかけしてきました。(会期は終了しています)

この展示会は前期展示と後期の展示にわかれています。私が伺ったのは前期展示、もちろん事前予約の時間制ですし、ソーシャルディスタンスもマスクも万全です。

 

特に楽しみだったのが、着物の誕生から現代にいたるまで、各時代のモードの変換を順に見ることができることです。

何となく着物って、時代劇などのイメージのせいかあまり変わっていない印象を持っていませんか?

でも、実は今の着付けなどは維新後に作られたものが大半です。廃れてしまった技術や今ではどのように作られていたか文献でしか確認できない手法なども多くあるんですよ。

 

例えば、着物の代名詞みたいになっている「友禅染め」など絵画調の絵付けが出現したのはかなり後になってから。それ以前は絞り染めや刺繍が主な手法でした。また桃山時代に出現した「辻ヶ花」という絞り染めの技法は染物の代名詞にもなったほどですが、手間がかかりすぎたせいか友禅染めがメジャーになるにつれて、一度その技術は消滅してしまったのだそうです(現在は復活)。

 

今の着付け教室などではまずお太鼓結びを習いますが、この帯結びが考案されたのは1800年代に入ってからのこと。つまり時代劇には絶対に出てこないのです。

 

そんな時代の変化を、実際に自分の目で確認できるのですから、ついじーっくりとあれこれ見てしまう私。というわけで、会場であれこれ感じたことをつらつらとつづってみます。

会場は第一、第二に分かれてます。見ごたえばっちり!

 

###江戸期以前

 

特に庶民のものは地味な色合いが多いのはやはり染めの技術がまだ確立していないから?
サイズも驚くほど小さい。昔の日本人は小さかったのだなあとしみじみ実感してしまう。目測だけど、袖幅がたぶん今の2/3くらいなのでは?腕が短いというより、肩幅から小さいので子供の衣装に見えてしまう。

 

地味だけど、手仕事の細やかさは感心するくらい。絞り染めが細かく均一になのはデザインというより生地全体の模様という認識が強かったからかな。
秀吉の正室ねねの衣装など、絞りの部分部分の色を変えて絵柄にしていたり、やはり高貴な人のものは、さらに工夫し手間をかけていたんだなあと感じる。

 

全体的にふき(着物の裾)が太めで、全体が分厚い印象のものが多い。生地の厚みだろうか。

 

### 江戸前期

 

この頃になると色合いもだいぶ鮮やかに。全体的に華やかというか、賑々しいものが多い。パッチワークのようなきりばめ(布をはめて作った模様)も多くて、より凝ったものを作るようになった感じがする。

 

風景画など絵画調のものも増えている気がする。伏見稲荷の門前、京都の大通りが賑わう様子、吉原の中を描いたものなど、そのまま絵画として飾りたいくらい。あと、個人的にすごく好きなのが、いわゆるグッズなどを散りばめたもの。茶道具のとかコピーでいいから欲しいなあ。ドールハウスみたい。

 

着物全体のサイズはあまり変わってないようで、体もそこまで大きくなってないことが窺える。やはり乳製品とか食べないと、人間は大きくならないのかな。あの頃の主食はコメだったそうだし。

 

江戸以前に比べても、さらにふきが太くなってるのは羽織ること前提だから?以前よりかは軽くなってるみたいだけど、相変わらず厚地でみっちりした感じの衣装が多い。

 

### 江戸後期

贅沢禁止令のせいで、裏地などにこだわるようになる。いわゆる日本人の好きな粋ってこの辺りからかなと思う。

 

とはいえ、豪商の嫁入り衣装なんかは相変わらず美麗だったみたい。金持ちっていつの時代も何らかの手段は持ってるんだなあ。

 

遊女のものなど、客がプレゼントするのか衣装も簪もひたすら豪華。でも、全部付けたらすごく重そう。

友禅染めも確立してきていて、花柄なんかも繊細になってきてる。漢字を刺繍したものも多い。魔除けの意味もあるのかな。

 

男性の着物も凝ったものが多い。織田信長の陣羽織も、羽で模様を描いたりしてものすごく歌舞いていたけど、火消半纏の凝りようなんかも同じ匂いがする。男性の方が実は見せびらかしたい気持ちが強かったりするのかな。

 

デザイン集もあれこれ出版されていたようで、いつの時代も流行を作る組織のようなものはあるんだなと思う。浮世絵も考えたらブロマイドやポスターみたいなものだものね。実際に呉服屋の「これ」を売るために具体名を記載した浮世絵もあったらしい。

 

### 明治維新以降

銘仙に代表される化学染料の色は、天然染料で染めていた江戸時代までに比べるとすごく鮮やか。模様付けも、モダンな幾何学模様とか、たぶん舶来品を模したと思われる洋風なモチーフが目立つ。

 

あと結構ラブリーなデザインも多い。竹下夢二っぽい感じ。
全体的に、少女趣味と深層の奥様好みと、デザインも色合いもぱきっと分かれている気がする。

 

###現代

 

作家物と呼ばれる様々な芸術品がずらり。個人的には着るより眺める用途に感じてしまうけど。復刻した辻ヶ花技法のシリーズなんてどう考えても美術館にあるのがふさわしくて、人が着ているところが想像できないなあ。

お土産物も充実しています。

一階にはこんな休憩所も設けられていますよ。

尾形光琳の着物の復刻プロジェクト。こちらは会場外なので撮影OKでした。
初音ミクというのがいかにも現代っぽいですよね。

 

いかがでしたか。勝手な個人の感想ばかりですが、会場の雰囲気を味わっていただけたらうれしいです。

 

なかなかおでかけしにくい日々が続きますが、工夫して楽しく過ごしていきたいものですね。

 

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