こんにちは。かりぃです。
今月で、生まれてから半世紀。中身の成長が伴わず、数字だけ見ると誰のことかとびっくりしますが(笑)ここは謙虚に、人生後半の自分メンテナンスについて考えようと思いアーユルヴェーダの講演会に行ってきました。
アーユルヴェーダはインドの伝統医学で何とその歴史は5000年以上! WHOも世界最古の医学と認定しています。「額にオイルを垂らすあのマッサージでしょ?」と思われる方も多いと思いますが、実はマッサージはほんの一部。医学なので病気の治療はもちろん、死ぬまで病気にかからない生活習慣から食事法、運動法、心の持ち方まで “生き方” そのものを教えてくれるんです。
那覇市にある沖縄県立博物館・美術館(おきみゅー)。
博物館と美術館が併設されていて、沖縄の歴史・文化・芸術を幅広く味わえるので沖縄大人旅にお勧め。今回の講演会はここのセミナールームで行われました。
講師は那覇でアシュヴィニ・アーユルヴェーダスクールを主宰されている根間洋子(ねま ようこ)先生。講演会では、先生の著書『暮らしにいかすアーユルヴェーダ』(新星出版)をスクリーンに写しながら、すぐに役立つ健康法について話してくださいました。私は本を持っていたので会場に持参。この本は先生手描きの可愛いイラストと共に魅力的な健康法がわかりやすく書かれています。
講演会での先生のひと言「アンチエイジングはアーユルヴェーダの大得意分野なんです」にピン! とアンテナが立ちます。
なんでも、アーユルヴェーダの古典書によると人が天から与えられた寿命は100歳!アーユルヴェーダを正しく実行すれば120歳とも言われているのだそう。しかもこれが「健康寿命」だというのは驚きです。5000年もの間継承され育まれてきた医学ならではの効果的なアンチエイジング法がたくさんありそうです。
私はインド育ちなのでこれまでも少々アーユルヴェーダの教えを聞きかじることはありました。また、洋子先生のアーユルヴェーダスクールで調理実習アシスタントとしてお手伝いさせていただくことがあって、その時に調理をしながら少しだけ講義を聞かせていただいたことも。でも基礎からきちんと学んだことはなく「いつか…」と思いつつ今日まで来てしまったので折り返しの今年、改めて学んで実践してみようかなと思い始めました。
アーユルヴェーダ調理実習でつくるスパイス料理。食材の選び方、組み合わせ、バランス、スパイスの薬効、食すタイミングなどアーユルヴェーダ医学に基づいた決まりとその理由を教えてくれます。初めて講義を聞いた時は、日頃何気なく作っているインドカレーが実は薬膳料理だったことを知り驚きました。
『暮らしにいかすアーユルヴェーダ』より。
洋子先生の許可をいただいて掲載しています。
女性に特にお勧めのアーユルヴェーダ生薬は“Shatavari(シャターワリー)”という植物の根っこだそうです。シャターワリーには「100人の夫を持ち子孫繁栄する」という意味もあるそうで笑、それくらい女性のホルモンバランスを整え生殖器を強くする特別な力を持っているのだとか。インドでは生理痛や生理不順から始まり、不妊治療や更年期の治療にも使われていてアンチエイジング剤としてもパワフルに働いてくれる頼れる植物だと教えてもらいました。
また、“アーマラキー”という植物は別名「ワヤスタ=年齢を止める」と呼ばれていてアンチエイジングには欠かせないし、脳のアンチエイジングには “ツボクサ” というハーブが効果的だとか。
ツボクサ:認知症予防になるというツボクサは沖縄でも自生している植物で公園などにも生えているそう。乾燥してお茶やパウダーとして販売されているのをよく見かけますが、プランターでも手軽に育つようなので、沖縄以外にお住まいの方々もお家で育ててみるのも良いかもしれません。
他にもアーユルヴェーダではたくさんの植物が薬として活用されていて、正しい知識さえあれば「薬にならない植物はない」と言われているそうです。
ずっと気になっていたアーユルヴェーダ生薬、これを機に摂り始めてみようと思います。これらのパウダーやサプリメントはインターネットでも販売されているようなのでご興味のある方は検索してみてください。
今回の講演会は、希望者は終了後に“シロビヤンガ“(オイルを使ったヘッドマッサージ)を受けられるという嬉しいオプション付き。もちろん、お願いしました! 最高です。施術後は脳がスッキリして視界が明るくなりました。
人生後半もインド5000年の知恵をいただきながら、健康に愉快に過ごしていこうと決意を新たにした素敵な講演会でした。
講座は基本的には沖縄で開催されますが、中にはオンラインで受講できる講座もあって全国各地からの受講者もいらっしゃるようです。