意外?相続でもめる家の遺産は○○万円以下が多かった!54歳主婦、義父の遺した300万円を巡る夫と義弟の争いに疲れ果て……

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東京・銀座の「元気が出るお金の相談所」所長。FP歴22年目。これまでの相談件数は5000件以上、講演回数は1千回を超える。一男一女を育てあげた後、現在は義母と実母の介護に直面中。 お得な情報はより多くの人に知らせてあげたい!というおせっかいな性格。 モットーは「最後まで自分らしく生き抜く」。

こんにちは!

元気が出るお金の相談所所長の安田まゆみです。

 

今日は相続トラブルについてお話ししたいと思います。

「うちの親は大した財産はないから大丈夫」

と思っている方にこそ読んでいただきたい回なんですよ。

(なぜかというと1億円以上の資産があるお宅は相続税のことを考慮し、事前に相続について話し合いが済んでいることが多いからです)

 

*********************

ある日、82歳になるお姑さんを連れたJ子さんが相談に来られました。

J子さんは54歳の主婦。

 

ご相談内容を伺うと、言いにくそうに

「夫と義弟が遺産でもめてしまって……

お義母さんも私もホトホト困っているんです」

きいてみると2年前J子さんの夫の父親が大腸ガンに罹っていることが判明。

病院で手術を受けた後、義父自身が自宅に戻りたいと強く希望したため家族は在宅医療を選択しました。

 

比較的近所に暮らしていたJ子さん夫婦が通いで義父の看護にあたったそうです。

その義父を8か月前に看取り、今も一人暮らしをする義母の世話をしに相変わらず夫の実家へ通っているというJ子さん。

 

 

「夫は長男で弟がいますが、義父がガンになってから義父母の世話はずっと私たち夫婦が担ってきました。

義弟は転勤が多く、たいがいは遠方に暮らしているため、比較的近所に住んでいる私たち夫婦が面倒をみるのは当然の流れだったんです」

 

とくに義父が亡くなる直前の2か月間はJ子さんがパートを辞めて夫の実家に泊まりこんで看病にあたりました。

母親が不在の間、留守を預かるJ子さんの娘たちは率先して家事を分担してくれ、まさに一家をあげて乗り切ったそうです。

 

 

 

義父を看取った後遺された資産は、預貯金300万円と郊外にある築50年の自宅。

 

兄弟の間で家をどうするか、300万円をどうするかという話し合いが始まりました。

 

長男である夫は

「家も現金も母さんが相続したほうがいい。

だけど妻のJ子は看護のためにパートを辞め、その間我が家の収入は減ったから、その分だけは遺産を分けて欲しい」

と言いました。

 

長男夫婦に感謝していた姑はそれに賛成したのですが、義弟はその提案を拒否。

 

さぁ、相続、いえ今や争族といわれる事態の発生です。

 

義弟の言い分は

「ずっと黙っていたけれど、兄貴が家を買うときにおやじが援助したのを知ってるんだ。

あのとき援助してもらったのに面倒見た分も欲しいなんて虫がよすぎるよ。

俺は今でも賃貸暮らしなんだ、

あのとき兄貴が援助してもらった金額程度は遺産を分けて欲しい。

それが平等ってものだろ」

 

……それが平等ってものだろ

それが平等ってもの

それが平等ッ!!

 

平等……この言葉こそがまさに問題を招くのです。

 

財産の分け方について親がノープランで他界した場合、子どもたちは「平等」に分けるのが当たり前だと考えます。

ところがもめる兄弟姉妹の場合、この「平等」が曲者。

相続においては

「平等に分ける」=遺された財産を等しく分ける

ということばかりではないからです。

 

J子さんに連れられてきた82歳のお姑さんは、いかに二人の息子が遺産相続でもめているのかを話しながら

「うちの子たちに限って、相続でもめるとは思わなかったのに……」

と涙を流していました。

 

お姑さんはこうも言っていました。

 

「お父さんも子供たちがもめるとは思っていなかったのよ。

そもそもお父さんは私に全部遺すつもりだったの。

あらためて言わなくても遺言を書かなくても、子どもたちはきっとそうしてくれると思っていたからね」

と。

 

でもこれから学費がかかる娘たちを持つ長男と、そろそろ賃貸暮らしから抜け出して家を購入したいと思っていた次男は、現金が欲しかったのです。

 

そばでお姑さんの嘆きや義弟との諍いで始終不機嫌な夫の様子を見続けていたJ子さん。

「夫のいうように確かにパートを辞めて減った収入分だけでももらえればもちろん私だって助かりますが、内心義弟の言い分にも一理あるなぁって思っているんです。

もちろん夫にそんなこと言ったらとても怒るでしょうから、言ってません。

ただもうすぐ義父さんの一周忌だってあるんだし、このままもめ続けているのもどうかと思って……

それに実は……私自身、だんだんこのことで疲れてきてしまったんです」

 

解決策が見えない中、これ以上この状態が続くのは辛いと意を決してJ子さんは私のところに相談にみえたのです。

 

 

ここでクイズです。

みなさん、相続でもめる家ってどのくらいの資産をお持ちの家庭だと思われますか?

 

★驚きの結果は次ページに!

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第9回
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