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70代大物ハリウッド女優3人が余裕で語る、結婚、整形、過去の恋

中島由紀子

中島由紀子

映画ジャーナリスト

ロサンゼルスでハリウッド映画のことを書き始めて25年。ゴールデン・グローブ賞を主催する「ハリウッド外国人記者クラブ」会員で、ゴールデン・グローブ賞への投票権を持つ、3人の日本人のうちのひとり。

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“Book Club” / 読書会というおもしろい映画を見ました。

 

中島さん_photo

日本公開は未定です

 

 

長年仕事に専念して来たキャリアウーマンの友達の輪。定期的に集まって、同じ本を読んだ感想を話し合います。

 

 

主人公の1人、ベテラン検事を演じてるキャンディス・バーゲンは「私が知ってるブック・クラブは友だちが集まってワインを飲んだり美味しいものを食べたりして、近況を話しあい噂話をし、その後時間が余ったら読後感想を交換しましょう、って感じ。ブック・クラブといっても、名前だけなの」と 笑ってました。

 

 

「でも私たち女性は、特に年を取ってからは女友だちがとても大切。女友だちとの絆が生活の基盤になってる感じがするの」とつけ足します。

 

中島さん_photo

キャンディス・バーゲン。モデルを経て女優に。代表作『パリのめぐり逢い』では流暢なフランス語を披露。(C)HFPA

 

 

ある日、この映画のブッククラブのメンバーは話題のエロチック小説 「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」 を課題にします。セックスの表現が露骨でまるでポルノ小説のよう、ちょっと買うのが恥ずかしい、というのがこの本の一般的な印象ですね。

 

 

ところがこの映画では読んだだけでは終わらず、このポルノチックな小説に刺激されて、優雅な元and 現キャリアウーマン4人が「私たちもどうかしら?」 ということになる話なのです。ちなみに登場するそれぞれの相手役は、自分の好みでキャストしたというラッキーなおまけつきです。

 

 

コメディですから、面白おかしくその経過を紹介していて笑えます。でも、ストーリーに迫力、深み、味わいを加えているのは、ストーリー展開でもポルノ小説でも素敵な中年男性俳優でもなく、ダイアン・キートン、ジェーン・フォンダ、キャンディス・バーゲンの三人三様の役作りと味付けです。そして彼女たちの裏話が、この映画をただのオバさんたちの“若返り大奮闘”の映画にしてないのです。

 

中島さん_photo

ジェーン・フォンダ。『帰郷」などでアカデミー主演女優賞を2度受賞。政治活動、ワークアウトでもお馴染みですね。(C)HFPA

 

 

中島さん_photo

ダイアン・キートン。『アニー・ホール』『レッズ』『恋愛適齢期』…ヒット作目白押しの演技派。(C)HFPA

 

 

ジェーン、ダイアン、キャンディスとは過去に何回も会ってますが3人が共演したことはなかったので、共通の話題を通してのインタビューは初めてでした。3人共お互いの存在を知っていたそうですが、友人関係は全くなく、今回素晴らしい友達になれたと喜んでます。

 

 

3人はそれぞれ独特のキャリアを築いて来ました。長い時間をかけてはっきりと自分を持ち続け、妥協せず、いろいろな形でいろいろな戦いを乗り越えて生き残った3人です。人間の大きさが感じられ、その自信から生まれる落ち着きのオーラに包まれて、強烈だけれど平和な雰囲気に包まれてます。

 

 

“Book Club” の登場人物はみな、年を乗り越えた人生観をもって生きてます。 「今の70代は若く、新・50代40代とも言われてます。そう思いますか?」と聞かれて、ジェーン・フォンダ(1937年生れ)は「ノー!!」とはっきり答え、「今がいちばん良いと思わずに生きていくのはつらいでしょうね。素敵な70代になってる人で、40代50代に戻りたいと思う人がいますか?私は40代も50代も今より幸せじゃなかったと言えるわ」と続けました。

 

中島さん_photo

相変わらずの見事なプロポーション。(C)HFPA

 

ダイアン・キートン(1945年生れ)は「人間て年と共に賢くなれると思うわ。だから40代の時より50代、50代の時より60代の方が賢い生き方ができて、ずっと楽な人生になってるはずよ」と言います。

 

中島さん_photo

余裕と若さを感じる1枚。ファッションも攻めてます。(C)HFPA

 

 

キャンディス・バーゲン(1946年生れ)は「自分に賞味期限をつけるのは間違いだと思うわ。常に心をオープンにして生きると、楽しいこと、新しいことがたくさん見つかるわ。人生の賞味期限はダメよ」と答えてました。

 

中島さん_photo

「幸せな結婚でふくよかに」と中島さん。(C)HFPA

 

 

そしてルックス。みな、とっても綺麗です。

 

 

キャンディスは「ある時、もう装うのはやめようと思ったの。ありのままがいちばんだって思ったの。“身だしなみ程度、お手入れとしての整形”っていう感じね。ルックスはいちばん大切なものじゃないと本当に思っているのよ。でもおしゃれでメンテナンスが行き届いている友だちに会ってるとき、彼女たちのオバアちゃまと思われてないかしら、と心配になることが全くないとは言えないの」とにこやかです。

 

 

ダイアン・キートンは整形をしないハリウッドでは超珍しい女優さん。髪はグレー、顔にはそれなりのシワがそのまま残されてます。「私は整形は絶対にイヤね」と言います。「やり始めるとこれでもかこれでもかとやってしまう誘惑に負けた人をたくさん知ってるわ。それに整形は、人に若さはくれないの。シワのない50代、口元がすっきりしてる60代、笑っても目元にシワが出ない70代になってるだけなのよ」と笑ってます。

 

 

ジェーンは「良いドクターに巡り会うのが秘訣!何はともあれ、最高の整形外科医とお友だちになるのが一番なのよ」とあっけらかんとしてます。

 

ジェーンは結婚3回、離婚3回。「私はいつも男に合わせて自分をリシェープ(作りなおす)してたのが間違いだったわ」と言います。

 

中島さん_photo

おん年81歳!この若さは確かに整形だけではキープできないはず…(C)HFPA

 

 

キャンディスは結婚2回。1回は夫(フランス人のルイ・マル監督)に先立たれて未亡人に。2回目の結婚は18年後の今も幸せに続いてるそうです。

 

中島さん_photo

エレガントです。(C)HFPA

 

 

ダイアンは1回も結婚してません。「私と結婚してくれる人が居なかったのよ」と笑います。「1回もしてないって珍しくない?」とも言います。養子が二人、もう18歳(女)と15歳(男)です。4年くらい一緒に暮らした一番最初のボーイフレンド、ウディ・アレン監督とは今でもベスト・フレンドだそうです。

 

 

「彼はよく我慢してくれたと思うの。私は自分勝手で自信がない、傷つきやすい女だったから一緒に居るのは大変だったはずよ」と懐かしそうです。

 

 

大好きだったアル・パチーノとは関係が終わった段階で話もしなくなったそうです。「彼には夢中だったわ。でもアルは短期間の関係しか望んでなかったのよ」とちょっと寂しそう。「いつも私から接近するのよ。どうしたら私に振り向いてくれるかしら とあの手この手で気になる男の気を引くのが若い頃の私だったの」とすっきりしてます。

 

中島さん_photo

結婚してなくても人生は充実させられる、と教えてくれているようです。(C)HFPA

 

 

すべてを乗り越えて平和を掴んだ3大女優。ゴージャスな裏話はつきません。

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