50代女性に多い掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)って知っていますか?


「手に発症してから20年以上、自分の手で顔を洗えなくなりました」

掌蹠膿疱症1

そんな衝撃的な闘病体験について話してくださったのは、主婦の鈴木久代さんです。現在67歳で、34歳の時に足の裏に水疱が出来たことからこの病気との付き合いが始まったのだそう。

 

「痒みもあったので何かにかぶれたか、水虫かとも思ったのですが、そのうちに足の裏全体が膿疱だらけになり、皮膚が硬くなってきたのです。病院に行くと、すぐに掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)と診断されました」

掌蹠膿疱症2

外用薬に内服薬、注射などをして一時的に症状が軽くなっても、その治療に慣れてしまうとまた症状がひどくなってくる。病院を変えたり、自分で調べて漢方薬も取り入れてみたものの「すぐに悪化」を繰り返してきたと言います。

 

「朝起きてベッドから降りる時、硬くなった皮膚が足の裏に食い込んで痛いんです。画びょうを5コくらい置いて、そこに素足を乗せるような感覚です」

 

症状が悪化している時には歩くと足の裏の皮がひび割れて出血し、普通に歩くのもままならないほどだったとか。さらに、鈴木さんの症状は足だけでなく他の部位にも及びます。

掌蹠膿疱症3

「手のひらに水疱が出来たのは47歳の時。あっという間にひどい状態になりました。以来、いつも手袋をしています。うつる病気ではないのですが、お買い物に行って、この手で陳列しているものに触ったりお金を支払ったりしたら、周りの人に不快感を与えてしまいます」

 

手のひらが痛くて顔が洗えない。シャンプーも髪の毛が手のひらの皮膚に食い込んで切れてしまうから出来ない…。

 

「手袋をしながら食事の用意をしていますが、包丁を持つのも痛いので時間がかかってしまいます。家族がこの病気を理解して協力してくれているのが救い」と淡々と語りますが、想像できますか? これが毎日、しかも何十年も!

 

お尻や脇腹、太ももの裏にまで膿疱が広がり、大学病院に行ったところ「普通の生活は無理」と診断されて3カ月ほど入院したこともあったそう。また、精神科ではストレス障害と診断され、「ストレスの原因から離れるように」とアドバイスされたとか。聞いているだけで切なくなり、思わず涙が出てきました。

 

 

掌蹠膿疱症ってどんな病気? 

掌蹠膿疱症5

掌蹠膿疱症について、日本大学医学部 皮膚科学系皮膚科学分野 教授の照井正先生が説明してくださいました。

掌蹠膿疱症4

「掌蹠膿疱症とは、てのひらや足の裏に無菌性の膿疱が繰り返し出来てしまう慢性的な炎症性皮膚疾患です。水疱の中に膿疱ができるのが特徴で、無菌性ですから、他の人にはうつりません。原因の詳細は未だに解明されていないのですが、扁桃炎や歯性病巣、喫煙が悪因子と考えられています」

 

 

次のページに続きます。

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