愛想笑いはゼッタイしない、キアヌ・リーブスの不思議な魅力

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映画ジャーナリスト

ロサンゼルスでハリウッド映画のことを書き始めて25年。

ゴールデン・グローブ賞を主催する「ハリウッド外国人記者クラブ」会員で、ゴールデン・グローブ賞への投票権を持つ、3人の日本人のうちのひとり。

キアヌ・リーブスに会いました。
アクション満載サスペンス映画の“John Wick”(原題『ジョン・ウィック』)はキアヌのアクション映画カムバックと大評判。なかなかカッコイイ彼が見られます。あの孤独感、あの寂しそうな背中、過去のある男感。キアヌファンは喜んでます。
愛する妻に死なれて、殺し屋家業から手を引いたヒットマン、ジョン・ウィック。何か愛するものが必要だから、と孤独な自分に子犬をプレゼントして他界した妻を思い続けるジョン・ウィック。その子犬を殺された事をきっかけに現役に戻り、自分からすべてを奪った悪漢を追う殺し屋の物語です。キアヌ自身もエグゼクティブ・プロデューサーの一人ですが、彼にぴったりの役。

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2015年全国公開予定。© 2014 PPNY, Inc.All Rights Reserved.

 

キアヌ・リーブスには1988年頃から軽く30回は遭遇しています。そのわりにはいつも距離感のある俳優さんなのです。顔や名前を覚えてなくてもニコニコ顔で「ハーイ」と挨拶する他のセレブ達と違って、「会った事あったっけ?」という表情を毎回します。ゲラゲラ笑ったりしてるのを見た事がない、いつも仏頂面。

 

『スピード』で共演して以来の仲良しというサンドラ・ブロック以外は、彼ととっても仲が良いと言う業界の人に会った事がないです。サンドラは誰とでもうまくやれる技を持っている、器の大きい人ですから、彼女が彼の良さを見抜いて理解してあげてるという感じでしょう。1996年の映画『フィーリング・ミネソタ』で共演したキャメロン・ディアズが「まったく何を考えてるのか分からない人。自分だけの世界に居るのが好きな人」と彼の事を表現してました。

 

あの滲み出る孤立感が彼の魅力でもあります。記者やファンにへつらわないという印象があります。インタビューを受けている間、変な事を書かれないように最高の笑顔で最高の自分を見せている俳優さんは多いですが、私たちのご機嫌を伺ってるキアヌを見た事は1回もありません。気を使わせるタイプ?でもラッセル・クロウの気の使わせ方とはまた違って、突然爆発する危険性は感じさせない、気難しさです。嘘を言うくらいなら黙ってる、という感じなのか?質問の意味が分からないから黙ってる、ということなのか?

Keanu standing

(C)HFPA

 

自分の言いたい事が整理できない時は「ウー」とか「ムー」とか言って「アイ ドン ノウ」で終わることもしょっちゅうでした。でもきっかけを見つけると孤独な壁を突き破って、突然リラックスモードになるのも目撃した事があります。フットボール選手の役をした映画『リプレイスメント』のインタビューの時、たまたまグループではなく単独インタビューだったのですが、インタビュー半ばで「今日は一日中PRインタビューでお疲れでしょう?」と聞いたら、「そうなんだよ、疲れた!」と言ってソファの上に横になってしまいました。ソファより身長があって、アームに履き古したワークブーツがガーンとのっかり、座っている時はスーツ姿だったので、汚れたワークブーツが不釣合いで可笑しくてしょうがなかったのを覚えてます。横になった後は「それでさああ」みたいな親しみを持った言い方になり、あれ?人を入れない壁を破ったかな?と思ったのですが……

Keanu

(C)HFPA

 

次に会った時は「初めて会った」と言う表情でした。

でも憎めないキアヌ。

 

 

 

 

 

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第3回
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