いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
先週に引き続き、根来教授の老けない&太らない食事講座・裏技編ですよ。
前回は太らない昼食のとり方についてうかがったので、
今週はスイーツのとり方について聞いてみたいと思います。
ところで、根来先生は甘いものはお好きですか?
根来
甘いもの、好きですよ♪
論文書きの合間にチョコレートをつまんだりします。
いし いしまるこも甘いものには目がなくて!
原稿を書きながらチョコをちょこちょこ食べてますよ。
頭を使うと、脳が甘いものをほしがるんですよね〜。
根来 確かに脳の主なエネルギー源はブドウ糖ですが、食事でごはんなどの
炭水化物をとっていれば脳のエネルギー源としては十分なんですよ。
ランチで食べた炭水化物は、仕事や勉強で脳を酷使する人でも5〜6時間は
もつんです。
仮にブドウ糖が一時的に途絶えても、脳は脂肪の分解産物であるケトン体を栄養分として利用できますしね。
いし え〜、そうなんですかあ〜?
根来 それに、チョコレートやクッキーなどに含まれている糖分が血糖値を急上昇させると、余ったエネルギーを脂肪に変えるインスリンが大量に分泌されるおそれもありますし。
いし つまり、甘いものはとらないほうがいいと?(涙目)
根来 いえいえ、私自身、甘いもの好きですから。
甘いものをがまんするあまりイライラして、それがストレスになったら本末転倒です!
おやつを毎日の習慣にすると太りやすくなるので、ごほうびや気分転換として位置づけて、楽しんだらよいのではないでしょうか。
いし おやつのない人生なんてつまんないですもんね。
では、太らないスイーツのとり方をお願いします!
根来 ポイントはタイミングです。アンチエイジングホルモン講座第8回で
脂肪合成にかかわる時計遺伝子のビーマル1についてお話しましたが、
ビーマル1は昼の2時から4時頃に最も減少するんです。
いし ということは、
昼の2〜4時頃は甘いものをとっても太りにくい時間帯ってこと?
根来 その通り!
いし 〝3時のおやつ〟は理にかなっているんですね!
根来 いくら太りにくい時間帯だからって、食べすぎちゃだめですよ。
あと、糖質をとりすぎてしまう原因として、チョコレートやケーキよりも危険なのは、
甘い炭酸飲料などの清涼飲料水です。
糖分の含有量が多いうえに吸収が早く、生活習慣病に直結するおそれがあります。
飲みものでは糖分をとらないのが原則と考えておくほうがいいですね。
いし それは盲点ですね。気をつけます!
〈次回も根来教授の老けない食事講座・裏技編が続きます。お楽しみに!〉
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二 イラスト/浅生ハルミン