いし こんにちは。ぐうたらライターのいしまるこです。
根来教授の老けない&太らない食事講座第7弾の今回は、
夕食の裏技についてうかがいます。
根来 では、ちょっと復習です。夕食は何時までに食べるとよいでしょう?
いし ハイ! 夜遅くなるほど肥満タンパクが増えるので
夕方6〜7時が理想的。
アンチエイジングホルモン講座第8回で習いましたっ。
根来 花マルです。
根来 で、守っていますか?
いし ぎくっ。遅くとも8〜9時までには夕食をすませるように鋭意努力しております。
根来 いいですね。夕食の時間が遅くなればなるほど、健康と若さは遠のく、と心してください。
いし 心しますぅ。
根来 現代人は夕食の時間が遅いうえに、夕食のカロリーが1日の食事の中で最も高い傾向にありますが、これも老化と肥満を招く悪い習慣です。
夜遅く、がっつり食べると、朝になっても消化しきれず胃がもたれて、朝食が食べられなくなってしまいます。体重やコレステロールが増え、時計遺伝子を狂わせる大きな原因にもなるので、できるだけ早い時間に夕食をすませるとともに、腹八分を意識してください。
いし 腹八分の効用はアンチエイジングホルモン講座第9回を参考に!
根来 ではそろそろ夕食の裏技についてお話ししましょう。夕食のときに、
とると効率がいい栄養素があるんですよ。ヒントは更年期に関係します。
エストロゲンが減少していくと、減っていくものといえばーー。
いし 骨量! あっ、カルシウムですか?
根来 ピンポン。正解です。
閉経以降の女性の骨量は、男性に比べ20〜30%も低くなり、骨粗鬆症のリスクが高まります。ですから骨量の減少をできるだけくいとめるためには、できるだけ早い段階からカルシウムを積極的に摂る必要があるのですが、
カルシウムを効率よく摂るには、タイミングが重要なのです。
いし タイミング?
根来 骨は新陳代謝を繰り返していて、日中に古くなった骨が壊され
(骨吸収)、日が暮れると新しい骨が作られます(骨形成)。
ですから、夕食時にカルシウムを摂るほうが効率的なのです。
いし カルシウムは乳製品や小魚、海草類、小松菜やほうれん草などに
多く含まれていますね。
根来 はい。それから、カルシウムを効率よく吸収するには、骨形成に必要なたんぱく質やマグネシウムと一緒にカルシウムを摂るのがコツです。
いし 大豆製品やナッツ類、ゴマ、玄米などをあわせて食べるといいですね。
〈次回も根来教授の老けない食事講座・裏技編が続きます。お楽しみに!〉
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!
取材・文/石丸久美子 撮影/角守裕二