いし 年が明けたかと思ったらもう2月。今更ですが、今年もよろしくお願い致します。ぐうたらライターのいしまるこです。
ところでみなさまは、新年の誓いは立てたでしょうか?
いしまるこの2015年の野望はズバリ「体を動かす!」であります。昨年末にはスポーツクラブにも入会し、まだ1回しか行っていませんが、やる気だけは満々ですよ。
根来 いい心掛けですね、いしまるこさん。僕も、ジムを利用していますよ。日本でもアメリカでも。
いし へぇ〜。アメリカはスポーツジムが充実してそう。
根来 ハーバード大学には医学部や研究所にもスポーツジムが併設されていて、研究者たちがいつでも汗を流せるシステムが整っているんです。
いし さすが!
根来 本学のケンブリッジキャンパスには5階建てのジムがあって、教職員や学生は無料で利用できるんです。僕もボストンにいるときは週に1回は利用しますね。
いし ひゃあ、5階建てですか!?
いし それにしてもハーバードの研究者なんてお忙しいでしょうに、ちゃんとエクササイズの時間をつくっているんですね。
根来 ええ、そうですね。アメリカでは、忙しいビジネスマンも時間を効率的に使い、運動の時間を日常生活にしっかり組み込んでいます。一流の人ほど、ベストコンディションを保つために、トレーニングの時間を意識的に取り入れているんです。
いし 活動的に動くためにも、日頃から運動することって大切なんですね。
根来 日常的に運動をすることは若さを保つ秘訣。ハーバード大学などの研究では、運動をしている人は、アンチエイジングホルモンである、成長ホルモンの分泌が高いことがわかっています。
いし ふむふむ。
根来 ただし、軽い有酸素運動だけでは不十分。筋トレなどの無酸素運動をすることで、筋肉が傷ついて乳酸が出て、それが信号となって、成長ホルモンが分泌されるのです。ちなみに、成長ホルモンは7割が睡眠中に、残りの3割は運動時と空腹時に分泌されるんですよ。
いし ということは、日中ずっとおなかをすかせて、黙々と筋トレをし続けていれば、成長ホルモンが出まくりなんですか?
根来 そう単純ではないんですよ。成長ホルモンは昼間大量に分泌されても、あまり機能してくれません。大切なのは〝メリハリ〟。分泌量が上がったり下がったりするなかで効果を発揮するんです。そのためには、3食きちんととって、食事と食事の間に筋トレを取り入れるのがおすすめです。
いし 筋トレをするのに、とくにおすすめの時間帯はありますか?
根来 成長ホルモンは寝入りばなのノン・レム睡眠時にもっとも分泌されるので、夕方6時ごろに筋トレをして、夜12時ごろに眠ると、成長ホルモンの効果がさらにパワーアップ。眠っている間に体のメンテナンスが促され、筋肉や骨が強化して疲れにくい体になりますよ。
いし ハッピーアワーに筋トレですか。でも、夕方までに仕事が終わるとも限らないし、主婦は夕飯の支度で忙しい時間帯ですよ。
根来 そんなにたっぷりやる必要はないんです。しっかり集中して行えば、5〜15分くらいでOKです。
いし それならできるかも。
根来 また、成長ホルモンは肝臓でIGF-1(インスリン様成長因子-1)に変換しますが、これが脳の神経細胞に働きかけて海馬の神経細胞を増殖させます。海馬は記憶の中枢なので、記憶力や学習能力が上がりますよ。
いし 筋トレは脳トレでもあるんですね。
根来 そのとおり! また、筋肉を鍛えることで、加齢によって減少していく毛細血管を、新たに増やしていくことができるんです。
いし 血管までリニューアル!? 筋トレ、恐るべし!
根来 それでは皆さん、今日も素敵な1日を!