脚が曲がってきた⁉ 大人のO脚には要注意 45歳を過ぎたあたりから、O脚がひどくなった、膝に違和感を覚えることが増えた…という人はいませんか? そんな大人のO脚を放っておくのは禁物です! O脚を放っておくと、やがて膝痛を発症するかも。 変形性膝関節症とは? では、O脚やX脚が膝に与える影響とは? 将来なる可能性が高い、変形性膝関節症について考えてみましょう。
変形性膝関節症は 関節軟骨がすり減る病気 私たちの膝関節は、太ももの大腿骨とすねの脛骨、膝の皿の膝蓋骨から成り、これらの硬い骨同士が直接ぶつからないように、接触面が関節軟骨で覆われ、これがクッションの役割を果たしています。さらに、関節内には関節液(滑液)というジェル状の液体があり、脚を動かすと、この関節液が押し出され、関節の曲げ伸ばしが滑らかにできるよう、手助けをしています。 「ところが、クッション役の関節軟骨が老化などですり減ると、硬い骨同士が直接触れ、骨の突起「骨棘(こっきょく)」ができたり、関節軟骨が剝がれたかけらなどで、炎症を起こすようになります。こうなると、膝に痛みが起こります。また、関節液が過剰に分泌されることで、関節内に水がたまり、膝が腫れることもあります」 これが変形性膝関節症の典型的なもの。進行具合で初期から末期まで4段階に分類されます。 「40代ではまだ初期段階の場合がほとんどですが、骨の変形が進むと、やがて脚の曲げ伸ばしがしにくく、正座ができないなど、脚の可動域が制限されることもあります」 現在、40歳以上の女性の患者数は約1600万人。最初の症状は歩き始めなどに、瞬間的に痛むのが特徴。その後、痛みが長時間続くようになったら、整形外科の受診が必要です。治療方法は次回を参考に! 次回は、膝痛や膝の変形などが起こるメカニズム、そして具体的な治療法などについて解説します。 撮影/板野賢治 ネイル/木村三喜 モデル/くしまゆうこ スタイリスト/田内玲子 構成・原文/山村浩子