足のトラブル進行中! 今、ここでくい止めるには?
足裏の痛みや外反母趾…。 足にはさまざまなトラブルが起こります。これらの症状、今すぐにくい止めたい!
足が危ない!
ずっとストレスフリーで歩くために
「かかとがひりひりする」「親指の付け根が痛い」など、足に関する悩みが増えてくるOurAge世代。そんなトラブルはなぜ起こるのか、そして痛みにはどう対処したらいいのか。足の専門医に伺いました。
今回は、足に起こるさまざまなトラブルを、それぞれの症状とともに詳しくご紹介します。
足には内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチといった3つのアーチがあります。
この縦横のアーチは、足が地面に着地した際の衝撃を吸収し、足裏や膝の関節、腰などへの負担を軽減するクッションの役割を果たしています。外反母趾をはじめとした足のトラブルの多くは、足の骨格構造が歪み、アーチが崩れることで起こります。
こんなにある、足のトラブル!
足に起こるトラブルは上の図のようにさまざまですが、なかでも多いのが、外反母趾、強剛母趾、ハンマートゥ、足底筋膜炎、モートン神経腫の5つ。これらの5大トラブルについては次回以降で詳しく取り上げるので、ここではそれ以外の症状について説明します。
●開張足 足のアーチが崩れ、足がペタリとつぶれたように横に広がった状態。足の横幅が広がることで親指が曲がり、そこにタコができることも。外反母趾の人に顕著な症状です。
●内反小趾 足の小指が内側に向き、その付け根が突出する疾患。
●タコ 皮膚の角質層が厚くなった状態で、すれや衝撃、圧力が加わることによりできます。皮膚の表面が硬くなり、大きなものは痛みを伴います。
●ウオノメ 皮膚の角質層が厚くなった状態に、ねじれの外力が加わることで角質層が深い層に突起。神経を刺激することで痛みを伴います。
●爪水虫、巻き爪 ※別の回で詳しく説明します。
●扁平足 土踏まずがなく平らな状態。体重をかけていないときは土踏まずがある扁平足と、かけていなくてもない扁平足があるが、多くは前者です。
●ハイアーチ 甲の部分が高くなり、土踏まずが持ち上がっている状態を指します。凹足とも呼ばれます。体重の分散が均等ではなく、足指の付け根に高い圧がかかるため、タコができたり、痛みを感じることも。
●踵骨棘 足底筋膜炎の結果として生じるもの。踵骨棘(かかとの骨から生える棘のような骨)自体が痛むことは少ない。長期間、足底筋膜炎が続いていたことを意味します。
足のクリニック 表参道
DATA
東京都港区南青山5-6-24 南青山ステラハウス3F
フリーダイヤル:03-6434-1082
診療時間/10:00~13:00、15:00~19:00
休診日/日曜(一部診療)・祝日・年末年始
診療科目/形成外科、整形外科
次回からは、今回ご紹介した足のトラブル以外の、5大足トラブルの原因と治療法についてご紹介していきます。
次回はまず、「外反母趾」についてです。
イラスト/かくたりかこ 構成・原文/上田恵子