年齢とともに歯に隙間ができた、昔からコンプレックスだった悪い歯並びが気になる…。そんな人に朗報! 大人に優しい矯正が可能に。
優しい力で確実に
動かす新型矯正に注目!
歯列矯正をしたいと思いながら、痛いのはイヤだし、装置が目立つのも憂鬱と、踏み切れないでいる人も多いのでは?
「実はアメリカの研究で、強い力をかけなくても歯は動くということがわかってきました。その理論に基づいた、優しい力で矯正する痛みのない最新治療が、自然派矯正『デイモンシステム』とマウスピース矯正です」(高大松先生)
歯列矯正のメカニズムは、歯と骨の間にある歯根膜に持続的な力を加えることで、まわりの血管や神経が圧迫され、それが信号となって、骨の代謝が起こり、徐々に歯が動くというもの。
「今までは強い力が必要と思われていたのですが、ほんの少しの力でも、“押されている”と感知すれば歯は動きます。むしろ強すぎると、血流が悪くなり、動きが遅くなります」
「デイモンシステム」のポイントは進化形の装置にあり! 柔らかい極細のワイヤーと摩擦抵抗の少ない特殊ブラケットで全部の歯に力を加えていくことにより、最小限の力で効率よく歯を動かします。
「歯の状況により、マウスピース矯正で対応することも。これらにデジタル技術を組み合わせて、3D画像で歯の動きをシミュレーション。治療スタートから最終的な仕上がりまでが確認できる、大人世代に優しい矯正システムです」
次回は「デイモンシステム」を使用した治療法について、具体的にご紹介します。
撮影/中川十内 構成・原文/山村浩子