キヌアと言えば、何年か前に大きな話題を呼んだスーパーフード。「美と健康を意識する海外セレブが食している!」ということで、日本でもブームとなりましたね。でも…。
「一度は買って料理に使ってはみたものの、それっきり…。今はキッチンの隅で眠っているかも…!」と言う方も少なくないのではないでしょうか?
確かに、最近はひと頃のブームも落ち着き、メディアで取り上げられることも減っているようですが、それでもキヌアが「栄養価の高いスーパーフードである」ということに変わりはありません。もう一度、そのヘルシーパワーを見直してみましょう。
キヌアは「ヒユ科」に分類される植物で、ほうれん草などの仲間。おもにペルーやボリビアがあるアンデス地域を中心とした高山地帯で栽培され、古代インカでは「母なる穀物」として親しまれてきた植物です。穀類に分類され、タンパク質・ミネラル・食物繊維を含んでいます。
また、NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙食として指定されているとのこと。地球を遠く離れた宇宙で、効率よく必要な栄養を取りたいときに食するということですから、いかに栄養価が高いかということがわかりますね。
タンパク質や鉄分、カルシウムは、体の調子を整え、美肌や美髪、骨を丈夫にするのに必須。また、玄米の2倍以上含まれているカリウムはむくみ予防に欠かせません。食物繊維は、腸内環境の整備をサポートする、腸活の強い味方です。
こんなに優秀なスーパーフード。もっともっと普段の料理に活用したいですよね!くせのない味なので、どんな食材にも合うという使いやすさも魅力。プチプチとした食感も楽しめます。今日は季節の果物と合わせた、見た目にも可愛らしいサラダをご紹介します。
キヌアと季節の果物のサラダ
【材料(作りやすい分量)】
キヌア……1/4カップ
赤玉ねぎ……大さじ1 ※みじん切り
(季節のフルーツ)イチジク……1個 ※食べやすい大きさに切る。
くるみ(ロースト)……適量 ※粗く砕く
飾り用ミントの葉……あれば適量
<ドレッシング>
レモン汁……大さじ1
はちみつ……小さじ2
オリーブオイル…大さじ1
塩・こしょう……少量
【作り方】
①鍋にたっぷりの湯(約1000ml)を沸かし、キヌアを入れて約10分ゆでる。ゆであがったら、ザルにあけ、水切りして冷ます。ドレッシングの材料は混ぜ合わせておく。
②ゆでたキヌアとみじん切りにした赤玉ねぎをボウルに入れて、ドレッシングであえる。
②食べやすい大きさに切った果物(イチジク)と砕いたくるみを加えて混ぜ、器によそう。ミントの葉を飾る。
季節の果物ならば何でも美味しくできます!秋はぶどうや柿もおすすめ。春にはいちごも可愛いですね。
なお、キヌアは生では食べられないので、下準備として、必ず加熱します。加熱方法には、炊いたり、蒸したり、ゆでたりと、いくつか方法がありますが、私は一番簡単な方法、ゆでるのをおすすめしています。水で洗ってから、多めの水で10~15分ゆでます。
ある程度の量をまとめてゆでて、小分けにし、冷凍しておくのがおすすめ。サラダやスープの具材としてさっと使えて便利です。