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初夏の味「そら豆」でビタミンB群を摂取

山田玲子

山田玲子

料理研究家

浜田山・麹町にて料理教室「Salon de R」を主宰。女性の美と健康を考えた、おしゃれなメニューを数多く提案する。

また、「食することは人の輪なり」をモットーに、国内はもとより、NYやヒューストン、スペイン、韓国、シンガポールなど、海外でもレッスンを開催。各地で食を通じて人々と交流を深めている。

近著に全文英訳付きレシピ本『おにぎりレシピ101』(ポット出版)がある。

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初夏のお楽しみのひとつ、そら豆。ホクホクとした食感と独特の風味を持った甘みが、なんとも言えずおいしいですよね。店頭に並んでいるのを見かけるとつい、購入したくなります。

そら豆は「世界最古の農作物のひとつ」と言われているそうですが、日本で「そら豆」と呼ばれるようになった由来については諸説あるようです。

 

「さやの中の見た目が蚕の繭に似ていて、旬を迎える初夏がちょうど蚕を飼う時期と重なることから『蚕豆』と書くようになった」とか、「さやが上向きにつくので、『空をむいた豆』ということから「空豆」と書くようになった」など。どれも、なるほどと思ってしまいますね。

 

そら豆は、豆類の中でも大きく、ずっしりとした重みがあります。糖質の代謝をサポートするビタミンB1や、脂質の代謝に関与するビタミンB2、良質な血液を作るのに欠かせない葉酸など、ビタミンB群を多く含んでいます。また、食物繊維やさまざまなミネラルも摂取できます。

 

また、そら豆は、ぷっくりとした肉厚のさやに入っていて、さやを開けると、ふわふわのワタで包まれた豆が出てきます。その様子は、まるで豆が柔らかいベッドで寝ているかのようで、なんとも可愛らしいですよね。この、さやの内側にあるワタは、そら豆の栄養を一時的に貯蔵するところだそうで、甘み成分が多く含まれています。また、周囲の環境の変化に弱い若い豆を、寒さや乾燥から守る働きもしているそうです。

 

そんな、頑丈なさやとふわふわのワタで大事に守られたそら豆。シンプルに塩ゆでしたものもおいしいですが、ぜひ、いろいろな食べ方で、短いシーズン中に存分に楽しみたいものです。

 

今日は「そら豆とちりめんじゃこのご飯」をご紹介します。

そら豆の鮮やかな緑色を楽しみたいときは、ゆでてから炊いたご飯に入れますが、今日ご紹介するのは、最初からお米に加えて一緒に炊く方法。緑の色みは落ちますが、豆のホクホクとした食感とやさしい甘味をたっぷり堪能できます。

 

そら豆とちりめんじゃこのご飯

 

そら豆ご飯

 

【材料】

そら豆:7本
米:2合
ちりめんじゃこ:大さじ3
酒:大さじ2
塩:小さじ1

 

【作り方】

①そら豆はさやから出して、薄皮をむく。

②米は研いでから酒と塩を加え、炊飯器の2合の目盛りに合わせて水を加える。①のそら豆を加えて炊く。

③ちりめんじゃこは油(分量外・適量)で揚げてカリカリにする。

④炊きあがったご飯を茶碗に盛り、揚げたちりめんじゃこをのせる。

 

じゃことご飯を混ぜながらいただきます。

 

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