和歌山名物として名高い「食べる味噌」、金山寺味噌
和歌山に行ってきました!和歌山は南北に長い県ですね。熊野本宮大社や南紀白浜のある、紀南(南側の地域)には、羽田から飛行機で1時間の南紀白浜空港から入るのが便利。紀北(北側の地域)にある和歌山市には、新大阪からJRの特急「くろしお号」で1時間ちょっとで到着します。
今回は、新大阪から和歌山市に入りましたので、まずは和歌山駅から徒歩で15分くらいの和歌山城へ。和歌山城は、虎伏山(とらふすやま)と呼ばれる山の上の建っており、天守閣から見下ろす景色は圧巻でした。紀州徳川家の居城としての歴史を感じるお城でした。
ところで、しょうゆは和歌山で生まれたと言われているのをご存知でしょうか。和歌山県の西の海岸沿いにある湯浅町は、しょうゆ発祥の地と言われています。湯浅には今でも数件の醤油醸造蔵が残っています。
しょうゆの起源については諸説ありますが、和歌山県の名物として名高い、金山寺味噌は、しょうゆのルーツと言われています。
金山寺味噌は、鎌倉時代、和歌山県由良町にある興国時(こうこくじ)の僧侶、覚心が中国(宋)に渡り、径山寺(きんざんじ)で修行した際に、径山時味噌(金山寺味噌)の醸造方法を学び、紀州に持ち帰ったのが始まりと伝えられています。そして、金山寺味噌を仕込んだ際、桶底に溜まった液体がおいしかったということで、しょうゆとして使われるようになったとのことです。
金山寺味噌は、寺で夏に収穫できる野菜、白瓜、なす、シソ、しょうがなどを冬に食べるための保存食だったそうです。米・大豆・麦という3種類の麹をつくり、これらに野菜を漬け込んだものです。
3種の穀物を発酵させて作っている金山寺味噌。味噌といってもいわゆる調味料の味噌ではなく、おかずになる「食べる味噌」です。麹の発酵パワーがたっぷりで、野菜も入っているのでビタミンやミネラルも含まれています。
ご飯にのせていただくのが定番。食欲のない暑い日にも食が進みます。今日はちょっと気分を変えて、夏のおつまみに最高の2品をご紹介します。お子さんにもおいしく食べてもらえるメニューです。
ひとつめは「きゅうりボート」。「発酵つながり」ということで、でクリームチーズを合わせてみました。金山寺味噌の塩気がチーズでマイルドになった絶妙な味わいです。
キュウリポート
【材料】
きゅうり:1本
クリームチーズ:15g
金山寺味噌:適量
【作り方】
①きゅうりは皮をむいて、長さ3cmくらいに切り、縦に半分に切る。
②種をスプーンなどで取りのぞき、種をとりのぞいたくぼみにクリームチーズを詰めて、さらに金山寺味噌をのせる。
もう一品は、レタスのシャキシャキ感がくせになる、「チキンの金山寺味噌レタス包み」です。あっさりとした鶏むね肉に、コクと旨味たっぷりの金山寺味噌がよく合います。
チキンの金山寺味噌レタス包み
【材料】
鶏むね肉:1枚
金山寺味噌:適量
レタス:適量
【作り方】
①鶏むね肉は両面に塩・こしょうをし、食べやすく薄切りにしてから、フライパンで焼く。
②①の焼いた肉に金山寺味噌を塗り、レタスでくるんでいただく。