食物繊維豊富なごぼうを香ばしく炒めてトッピング。梅干しのクエン酸も腸のぜん動運動を刺激します
梅ごぼうオートミール粥
●材料(2人分)
- オートミール(インスタントオーツ※)……60g
- ごぼう……1/2本(75g)
- 梅干し……適量
- だし汁……300㎖
- しょうゆ……小さじ2
- ごま油……小さじ1
※3~5分の加熱で手軽に食べられるタイプのオートミール。
●作り方
- 1. ごぼうはたわしなどでよく洗ってささがきにし、水にさっとさらして水気をふく。
- 2. 鍋にごま油を熱して、①のごぼうを炒め、こんがりしたら取り出して、キッチンペーパーの上で油をきる。
- 3. 同じ鍋にだし汁を入れて沸騰させ、オートミールを加えて弱火(フツフツするくらい)で3分煮る。
- 4. ③のオートミールにしょうゆを加え、味を調えて器に盛り、②のごぼう、ほぐした梅干しをのせる。
麦を毎日食べて短鎖脂肪酸を育てる
●主食でもトッピングでもとりやすい!
腸を整える働きで、今、注目を集めているのが短鎖脂肪酸です。悪玉菌の増殖を抑える、腸のぜん動運動を促す、腸壁のバリア機能を高めるなどの働きがあります。短鎖脂肪酸を産生させるには善玉菌、特にビフィズス菌や酪酸菌が増える食事をすることが大事。そのためには、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維をとることです。水溶性食物繊維は野菜や果物、海藻類をはじめ、麦にも豊富。大麦は白米に混ぜて麦ご飯にするだけでなく、ゆでてサラダやスープのトッピングにも。ダイエット食として人気のオートミールはオーツ麦が原料。毎日活用して短鎖脂肪酸を育てる食生活を!
短鎖脂肪酸の働きがすごい!
短鎖脂肪酸がたくさんあると、大腸内のpHを弱酸性に保つことができます。これは悪玉菌が嫌う環境なので、有害な菌の増殖を抑えることができます。
レシピを教えていただいたのは
東京農業大学卒業。管理栄養士専攻。研究職(大豆イソフラボン研究)に就いた後、飲食店勤務を経て独立。ヘルシーかつおしゃれなレシピが人気。著書に『朝ごはんはすごい 一生太らない食べ方習慣』(ワニブックス)ほか
撮影/神林 環 スタイリスト/洲脇佑美 料理/大島菊枝 監修/川本 徹 構成・原文/瀬戸由美子