銚子の生産者・石毛麻里子さんから送られたキャベツには、こだわりと愛情がつまっていました
銚子で農業を営む、石毛麻里子さんから冬キャベツが届きました!石毛さんは自分で栽培した野菜を使った農家レストランも営んでいます。
石毛さんから送られてきたキャベツ。抱えるとずっしりとした重さがあります
りんごと比べると「キャベツの大きさ」がわかるでしょうか?
どっしりと重く、葉の巻きがしっかりしているのが冬キャベツの特徴。そして、「このキャベツは芯まで甘いですよ!」と伺ったので、「どれどれ?」と興味津々で、早速切って、芯をガブリ。
「甘い!」「これがキャベツの芯?」と思わず叫んでしまうくらいの驚き。ふんわりとやさしい甘みが口いっぱいに広がりました。
そのおいしさの秘密は石毛さんの、さまざまなこだわりから生まれています。石毛さんが営む農園、「Lindo-tomaco,Farm」では、化学肥料を極限まで減らし、手作りの肥料などを使用。土作りからこだわって、安全で安心な野菜を作っています。一年を通して栽培している野菜の種類は、およそ50種類に及びます。
この農園をお父さんから受け継いだという石毛さん。子どもの頃、お父さんが作る野菜を食べ「土づくりからこだわって丁寧に育てた野菜は、どれも、こんなにもおいしいんだ」ということを実感して育ったそうです。そして「この、おいしい野菜たちを残したい!」という思いから、お父さんの後を継ぎ、農業の仕事に就いたそうです。
また、石毛さんは以前、体調を崩していた時期があったとのこと。そんなとき、治療法をいろいろと探す中、食事を季節の野菜中心に変えたことで、なかなか治らなかった身体の不調が改善されるという経験をしたそうです。そして「体は食べたものでできている」ということを実感。多くの人の健康に暮らすサポートがしたい、という思いから、「お野菜クリニック とまりこ食堂」を開きました。石毛さんが愛情込めて大切に育てた野菜をたっぷり使い、使用する調味料は最小限にして、野菜本来の味を引き出した料理が人気を呼んでいます。
銚子は、夏は涼しく冬は温かいという、野菜作りにとても適した気候です。石毛さんの栽培する野菜はどれもおいしいですが、冬キャベツの甘さは本当に格別です!
火を通すと、さらにやさしい味になるのでは?と思い、今日はこんな料理を作ってみましたのでご紹介しますね。
キャベツのペペロンチーノ風
【材料】(作りやすい分量)
キャベツ 1/2個
オリーブオイル 大さじ3
水 2カップ
ベーコン 80g
にんにく 1片
パプリカパウダー 大さじ2
パルメサンチーズ 適量
【作り方】
①キャベツはザク切りに、ベーコンとにんにくはみじん切りにする。
②鍋にオリーブオイルと水を入れて火にかけ、キャベツを加えてさっとゆでたら取り出し、ざるにあげて水気をきる。
③ベーコンとにんにくをボウルに入れ、パプリカパウダーを加えて混ぜる。
④②と③を鍋、またはフライパンに入れて、軽く炒め合わせる。
⑤仕上げにパルメザンチーズを加えて混ぜ、味を見る。塩気が足りなければ塩を適量(材料外)加え、味を調えて皿に盛る。
キャベツには腸の働きを活性化する食物繊維が豊富に含まれています。加熱するとカサが減って、たくさん食べられるのも嬉しいですね。胃腸の粘膜を保護する働きを持つビタミンU、代謝をサポートするビタミンB6、免疫力アップや美肌に欠かせないビタミンCなども含んでいます。
オリーブオイルの風味とチーズの旨味が、キャベツの甘みとよく合います。このままおつまみにしてもよいですし、パスタとあえてもおいしいです。シャキシャキとした歯応えのキャベツを噛み締めているとやさしい甘味がじんわりと口に広がって、なんだかほっこり癒された気分。疲れも吹き飛びます。
「体は食べたものでできている」、まさにその通り!と思わせてくれる、石毛さんのキャベツでした。