ようやく首都圏も緊急事態宣言が解除されました。この期間、いつにも増して、どれだけ自炊をしたことか。徒歩圏内にあるスーパーマーケットやディスカウントストアの価格差にもやたらと詳しくなりました。
毎朝、きちんと朝食を作るようになって、目覚めたのが味噌汁。生活習慣病やがんのリスクを下げる効果が期待できたり、老化防止や血圧の上昇を抑える働きがあると言われたり、味噌汁は健康に良い食べ物であることは間違いないようです。
けれども、毎朝、いくら具を変えようとも、同じ味噌で作る汁の味に正直、飽きてきました。そもそも朝から凝ったものを作っていた訳ではないのですが、「味噌汁に飽きる」だなんて、初めてのこと。劇的に違う味の味噌汁が飲みたい…。そんな風に考えるようになったのも、外出自粛のストレスのひとつなのかもしれません。
そこで、今までスーパーでしか買ったことのなかった味噌を、専門店で選んでみようと思い立ちました。
昭和9年創業の味噌の専門店。昨年末、銀座にも支店オープン
東京・亀戸にある「佐野みそ」は創業85年のみその専門店。店内には様々な地方の特色のある味噌が取り揃えられています。社内で「噌(ソ)ムリエ」制度を設け、味噌についての独自の知識や経験を持つ「噌(ソ)ムリエ」スタッフが対応してくれるとのこと。オンラインショップも充実しており、300グラムから購入可能です。
昨年末には銀座一丁目にも「銀座 食医心方(しょくいしんほう) 佐野みそ」をオープン。全国40種類の味噌を量り売りで買えるのに加え、豆腐エスプーマ(豆腐をなめらかな泡状にしたもの)の添えられた味噌汁をテイクアウトで楽しむこともできます(2020年5月30日から営業再開中)。
どうやって選べばいい?みんな、どんなことを聞いてるの?
今回、アドバイスをしてくれるのは「銀座 食医心方 佐野みそ」の店長・森絵美子さん。ハキハキした受け答えと溢れるような笑顔が魅力の若い女性店長です。
さて、いざ多くの木樽を目の前にしてみると、何をどう聞いたらいいのか困ってしまったので、「よく聞かれる質問や要望はどんなことですか?」と逆に森さんに聞いてみました。すると…
→ ブレンドするなら、どれとどれがいいですか?
→ どんな料理にも使える万能味噌はありますか?
→ 野菜につけて美味しいのはどれ?
→ もつ煮や鍋に合うのは?
→ 変わった味噌ってありますか?
→ 甘口の味噌はどれですか?
→ 〇〇地方の味噌はありますか?
→ 昔、おばあちゃんが作ってくれたような深い味はどれですか?
→ 菌が生きている味噌はどれですか?
→ とにかく美味しいのはどれ?
さすが、専門店にまで足を運ぶ料理上級者のみなさん、質問が幅広い…。私は味噌汁に使うおすすめを選びたいだけでしたが、すでに目からウロコ。
次回は具体的なアドバイスをもらって、本気でみそを選びたいと思います。
東京都江東区亀戸1-35-8
☎︎03-3685-6111
東京都中央区銀座1-13-15 ダイワロイネットホテル銀座1F
☎︎03-5579-5959