ボンジョルノ!こんにちは、水ソムリエ&水鑑定士の竹村和花です。例年より3週間も早い梅雨入りとなりましたが、お変りありませんか。
日本の梅雨は、フィレンツェの春、4月の長雨を思い出させます。何日も雨が降り続いた後に、1日か2日ほど晴れて、また雨が続く…。でも、その後には眩い太陽の季節がやって来ます。
今日は、休日の朝を楽しんで頂けそうなイタリアの音楽をご紹介したいと思います。
<YouTubeで楽しむイタリア ―歌を口ずさみ、体を動かす―>
コロナだけでも気分が盛り下がってしまうのに、6月の梅雨が早くも前倒しになり、雨ばかりが続く日々に心までしょんぼりしてしまいます。
そんな時にはキッチンを片付け、音楽に乗って腰を振りながら、お料理を作ってみましょう。
イタリア人のように、時にはサビの部分を同じようにシャウトしながら、リズムに乗ってしなやかに体を動かし、お料理を作る。
キッチンを踊れるマイ・スペースに変えて、YouTubeを楽しんでみましょう。
今日ご紹介するのは、イタリアの熟年アーティスト達。 いずれもイタリアを代表する実力派のシンガーですので、興味のある方はYouTubeで名前と楽曲名を検索して聴いてみてください。
YouTubeにアクセスすれば、そこはもうイタリア。熱いソウルにあふれています。
<イタリアの町の名前がたくさん登場する名曲-Made in Italy->
個性的な声の持ち主、Ligabue。今ではシルバーの髪が美しい男性アーティストの1人です。
彼のヒット曲『Made in Italy』の歌詞には、ローマやフィレンツェ、ミラノ、ボローニャなど、イタリアの町の名前が沢山出てきます。
ラジオでも1日に何度も何度も流れた曲で、イタリアの町を旅した人の中には現地で聴いたことがある!という人がいらっしゃるかも知れませんね。
楽しい曲ですので、町の名前やサビの部分など、聞き取れる部分を一緒に声に出して歌うだけでも元気が出てきます。
メロディーがゆるやかかと思いきや、イタリア人らしい“まくしたてるイタリア語”のフレーズなどもあり、イタリア感たっぷりの名曲です。
<媚びることのない自分らしさを歌う―Paola Turci―>
イタリアのポップス界では、50-60代の女性シンガーがたくさん活躍しています。Paola Turciもその1人で、力強いシャウトとメッセージ性の強い歌詞が印象的なアーティスト。
中でも彼女の名曲(と、私は思っているのですが)『Fatti bella per te』は、ジュリア・アナニア、ルカ・キアラヴァッリ、ダヴィデ・シモネッタとのコラボレーションで、彼女自身が書きあげたものです。楽曲は2017年のサンレモ音楽祭で発表されました。
この曲は、女性の美に関する自立?というか、媚びることのない自分らしさや、誰目線でもない美しさの在り方を歌詞に織り込んでいて、“誰のためでもなく、あなた自身のために美しくなるのよ”というメッセージが刺さる1曲です。
<西洋人の価値観や思考の問題点を揶揄した意欲作>
Francesco Gabbaniの楽しい楽曲『Occidentali’s karma』は、モノと外見・見た目に重きをおく西洋人の表面的なライフ・スタイルを風刺した名曲です。
PVに登場する合唱のポーズは、東洋の文化を取り入れて「西洋化」できると信じている西洋人のこっけいさを象徴しています。
インドを発祥とする宗教としての佛教と仏、涅槃だけでなく、猿から人間へと進化してきた人類の壮大な時間の中で現代を捉えた歌詞となっています。
ポップで軽い楽曲に乗せて、インターネットが社会全体の構造を支配する現代社会や、自撮り中毒が蔓延するSNSの世界を、進化ではなく、進歩をつまずかせる技術になっていると指摘しています。
ボブ・ディランやジョンレノンのような「歌詞の正確さと洗練さ」が称賛されたこの曲は、サンレモ音楽祭2017で優勝し、ユーロビジョン・ソングコンテストのイタリア代表となりました。