古代から伝わる不老長寿の葉野菜、明日葉のNY流調理法!
ニューヨークのファーマーズマーケットでは、シーズンになると明日葉を売るベンダーさんが出てきます。Ashitabaという名前で売られていて、カッコつきで「tomorrow leaf」とも書かれ、肝臓と腎臓のデトックスを手助けしてくれて、軟骨と骨を強くし、血をきれいにしてくれると説明されています。
ニューヨークでAshitabaという和名の野菜を見かけると、なんだかうれしくなります
明日葉を含む一部の野菜にしか含まれていない「カルコン」という成分は強い抗酸化力があり、血糖値を下げたり肥満を抑制したりする効果もあるとか!「不老長寿の妙草」として、秦の始皇帝や漢の武帝にまで重用されたという伝説もあるそうです。皮膚と粘膜を健康に保ってくれるビタミンAも、とっても豊富な野菜なんです!
そもそも明日葉の名は、「今日摘んでも明日には新しい芽が出る」ことからついたもので、生命力が強い植物。OurAge世代としては、貴重な栄養素だけでなくそのスピリットも取り入れて、健康寿命をしぶとく長く保ちたいものですよね!
新聞紙にくるんで冷蔵庫の野菜室に保管しておくと、結構もちます
ベンダーさんの説明には、「お茶にするか、オリーブオイルとニンニクでソテー」と書かれていましたが、それだけではもったいない!明日葉独特のほのかな苦みをおいしく活かす、簡単でおすすめのレシピをご紹介します!
まずは、明日葉のスパゲッティー。フライパンに刻んだニンニクとオリーブオイルを入れて、中火にかけます。ニンニクの香りが出てきたら、刻んだアンチョビを加えて軽く炒めます。この時、アンチョビのオイルを少し加えてもいいですし、刻むのが面倒ならチューブに入ったアンチョビペーストを使ってもOKです。
明日葉は葉っぱを茎から外してきれいに洗っておきます。茹でたスパゲッティーを加え、さらに明日葉を加えて全体に混ぜます。明日葉がしんなりしたら、レモン汁適量を加えてさらに全体を混ぜてできあがり!明日葉のほのかな苦み、アンチョビのうまみ、レモンの酸味のブレンドがなかなかおいしくて、おすすめです!
たっぷりサイズがうれしいですね。パスタを加えるとき、ゆで汁もちょっぴり加えると馴染みがよくなります
明日葉のサラダもいいのですが、生のままですと、葉っぱがやや固めで食べにくいと思われる方がいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、塩を少し入れて沸騰させたお湯に根元の方だけ取り除いた明日葉を入れて20~30秒茹でて冷水に取り、ざるに移して水気をとったものを使ってみました。
水気をよく絞ったら食べやすい長さに切ります。そこに、多めに塩をしてオーブントースターで焼いてほぐしたサバを加えてみました。最後にオリーブオイルを適量加え、全体を混ぜて完成!サラダのような和え物のようなお料理です。調味料は塩焼きサバの塩とオリーブオイルのみですが、ここでも明日葉の微妙な苦みが焼き塩サバに絶妙にマッチ!お酒にも白ワインにも合いそうなアペタイザーといえるでしょう。
これは、水菜を代わりに使っても美味しいのではないかと思います
明日葉の苦みがやっぱり苦手、子供でも食べやすい食べ方ないかなぁという方には、アボカドと混ぜたディップはいかがでしょう。
ひとつかみ分の明日葉の葉っぱに対し、アボカド1/2個、ピスタチオとレモン汁各適量、塩胡椒各少々をフードプロセッサーに入れてどろどろにしました。これをクラッカーにつけて食べてみたら、あらおいしい!あっという間に作った分、完食!アボカドのまろやかな味とピスタチオのコクのある味のおかげで、生の明日葉でも苦みを感じないですむ1品です。ヘルシーなおやつとしてもおすすめです。
レモン汁を入れても色は変わりやすいので早めに食べきりましょう