「完全栄養食品」ともいわれる卵。楽しくおしゃれな3レシピ
春といえば、イースターと繋がりの深い卵が、季節の食材の1つとして浮かびます。今年のイースターは3月31日とギリギリ3月でしたが、卵の黄身のきれいな黄色は、食卓を明るく春らしくしてくれます。
卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養成分をすべて含むことから、「完全栄養食品」とも呼ばれるほど、栄養価が高いです。特に卵黄は、コラーゲンを生成するのに必要な栄養素のひとつである鉄と、皮膚と粘膜を健康に保つビタミンAが豊富!免疫力を高め、カルシウムの吸収を手助けするビタミンD、そしてたんぱく質も多く含みます。コレステロールに気をつけながら、うまく食生活に取り入れたいですね!
私は、卵はなるべくファーマーズマーケットで買っています。スーパーマーケットで買う卵と比べると黄身の色がだいぶ濃く、味もおいしくて、「やっぱり違う!」と思います。それに、家に帰ってきて卵のケースを開けると、時々鶏の羽根が入っていることがあるんですよ!スーパーマーケットの卵では、絶対にないことです!羽根が入っていると、なんだか宝くじに当たったような得した気分になって、思わずニコニコしてしまいます。
そこで、卵を使った簡単でおしゃれな3つのアペタイザーをご紹介します。
イエローパプリカのココット風
代表的な卵料理の1つに、ココットがあります。耐熱の器に入れるのが普通ですが、パプリカを縦半分に切って種とわたを取り出したものを、器の代わりに使うのも楽しいです。
具は小さく切ったトマト、クレソン、チョリソを使いました。卵を溶いた中に加え、塩胡椒も入れて混ぜます。それをパプリカに流し込み、上にオリーブオイルをスプレーしました。摂氏180度で18分焼き、その後200度に上げて3分。少し焦げめをつけた方が美味しそうにみえると思います。熱々をどうぞ!
クレソンの代わりにほうれん草、チョリソの代わりにハムや普通のソーセージも、もちろん合います。パプリカも、ここでは黄色を使いましたが、赤やオレンジでもいいと思います。
卵とキュウリのライトタルタルソース
以前、ワインのお供が急遽必要!となったとき、ちょうどゆで卵1つ、キュウリとアスパラガスが少しずつ冷蔵庫にあったので、思いつきで作りました。パパっと作れて、見た目きれいでおいしかったので、その後も時々つくっています。
ゆで卵とキュウリはそれぞれ粗みじん切りにして、ボウルに入れます。そこにマヨネーズを少し、カレー粉と塩胡椒を各少々入れて混ぜます。マヨネーズを多めに入れるとタルタルソースっぽくなりますが、ここでは少なめ、ヘルシーに仕上げています。マヨネーズ、カレー粉、塩こしょうの量はお好みで調整してくださいね。
さっとゆでて食べやすい長さに斜め切りにしたアスパラガスを並べ、その上に卵とキュウリのソースをのせました。黄色とグリーンのコントラストがきれいで、気分が上がります!
ホワイトアンチョビと卵のクロスティーニ風
こちらは以前、私の食事会用につくったものです。クロスティーニはスライスしたパンの上に具をのせるフィンガーフードですが、パンの代わりにポテトを使いました。もちろんパンもいいのですが、この組み合わせもなかなかおいしいので、よかったらお試しください。
じゃがいもは、こちらでユーカンゴールドと呼ばれている品種を使いました。日本のメークインに近いようです。よく洗って芽や目立つ汚れがあればとり除き、皮はむかずにスライスして水にさらします。水気をふき、塩胡椒し、オリーブオイルをうすくひいたフライパンに並べ、中心まで柔らかくなるまで弱めの中火で焼きます。
焼けたら皿に並べ、スライサーでスライスした卵をのせ、さらにその上にホワイトアンチョビをのせ、最後に刻んだパセリをのせました。普通のアンチョビは塩からいですが、ホワイトアンチョビはオリーブオイルと酢に漬けられていて、全然塩からくありません。適度な酸味があって、そのままで食べやすいです。手に入る機会があったら、是非お試しください。
ホワイトアンチョビが手に入らない場合は、スモークサーモンや生ハムを適当な大きさに切ったものが代用可能かと思いますが、黄身の黄色が見えるようにのせていただくのがきれいに仕上げるコツだと思います。