酒粕と干し柿で、寒さに負けないカラダに!
こんにちは。料理家の山田玲子です。
1月も終盤、寒さもいよいよ本格的になってきましたが、みなさん元気にお過ごしでしょうか。
さて、今日ご紹介するのは酒粕と干し柿を使った小鉢。「意外な取り合わせ…」と思われる方も多いかと思いますが、これがとても相性がよいのです。さらに、セロリやキュウリ、かぶなどの野菜を加えると、とっても美味。サラダのようにパリパリと野菜をたっぷりいただけます。
干し柿と酒かすの和え物
材料
かぶ…2個 セロリ…1/2本 きゅうり…1本 干し柿…1個
塩…小さじ1 酒粕…30g みりん…小さじ1
作り方
①かぶは一口大に切り、セロリは薄切り、きゅうりは一口大に切る。干し柿は1センチ角に切る。
②①に塩を加えてよく揉みこみ、10分くらい置いておく。野菜から水が出てくるので、水気をよくきる。
③みりんで酒粕をよく溶き、これを②に加えて混ぜる。冷蔵庫で少し置いてからいただく。
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酒粕は日本酒を絞ったあとに残る白い固形物。酒粕の料理と言えば、粕汁や甘酒など、昔ながらの「体を温める冬の定番料理」によく使われますね。また、干し柿は渋柿を干したもの。晩秋に産地の山梨に行くと、どこの農家の軒先もオレンジのカーテンのように柿がさがっていてとてもきれいです。
私は酒かすも干し柿も山梨から送ってもらっていて、この2つを見ると「日本の冬」を感じます。
そんな日本情緒あふれる2つの食材。おいしいのはもちろんのこと、とても美容・健康効果が高いことを皆さんご存知でしょうか。
酒粕は栄養豊富な発酵食品で、食物繊維、ビタミンB群やアミノ酸など、体の調子を整え、代謝をアップしてくれる栄養がたっぷり。美肌効果が高いことでも知られていますね。昔から酒粕でパックすると肌が白くなると言われていて、最近は、酒粕を使った美白化粧品も人気のようです。
干し柿には生の柿の3倍以上のβ-カロテンが含まれています。β-カロテンは、高い抗酸化作用、すなわち、活性酸素(体をサビつかせて老化を促進する原因となる)を除去する働きがあることで注目されています。若々しく、サビない体作りには欠かせない成分です。また、β-カロテンは体内でビタミンAに代わり免疫力をアップに役立ちます。風邪やインフルエンザが流行するこの時期に特に嬉しいですね。
彩りもとてもキレイな一品。ぜひお試しください。
山田玲子公式HP http://www.reiko-cooking.com/