ベジジャンクを楽しもう!
こんにちは! 野菜料理家の庄司いずみです。
ベジタリアンというと、野菜たっぷりでヘルシーな食生活を送っていそう。
それも、私のようにヴィーガンベジタリアンともなれば、ヘルシーを通り越し、「食べたいものも食べられなくてかわいそう」と同情されたり、ストイックなイメージを持つ方も多いかもしれません。
ところがどっこい!
カフェやレストランで、ベジタリアンメニューを見かけることがまれだった20年前ならいざ知らず……。
今やベジタリアンには、「食べたいものが食べられない!」なんてジレンマはまったくないのです!
ベジタリアンだと食べられないイメージの一番はやっぱりハンバーグやハンバーガーでしょうか。
このコラム連載の”東京ベジバーガー事情の回にも書きましたが、バーガー系はベジタリアンレストランやベジカフェにとってはむしろ得意分野。
大豆ミートを使えば本物そっくり! 味つけに工夫する分、むしろ肉のバーガーよりスパイシーだったり、ジューシーだったり。それでいてしつこくなくて、肉好きの方もうなるおいしさのバーガーに、最近ではよく出会います。
流行とも言えるくらいのベジバーガーのうち、注目なのが最近オープンしたコチラのお店。
新宿や池袋に店舗のある、ベジタリアンレストランの有名店アインソフの新店、アインソフ リプレです。
いち早く足を運んだ友達から、大豆ミートのハンバーガーがとてもおいしいと聞いていましたが、チーズバーガーが気になったのでそちらをチョイス。
糸まで引いてる感じのチーズもどきには心底ビックリ! ボリュームも満点で、肉の好きな方や男性でも大満足間違いなしです。
ということで、まず、バーガーを食べたい要求はクリアしましたが……。
これまたベジタリアンには縁がなさそうなラーメンはといえば!
ベジラーメンについては、この連載ではいやというほど書いてきました。
東京ベジタリアンラーメン事情や、ソラノイロのベジラーメンの話、麺屋武蔵の期間限定ベジラーメンの話など。
ただ、お店では食べらるところが増えても、「カップ麺はさすがにないでしょ」と思うかもしれませんね。
ところが、なんと!
最近では植物性100%、ヴィーガンでも食べられるカップ麺があるのです。
それがこちら、自由が丘にあるT’sレストラン監修のカップ麺。
通販サイトで買えるほか、首都圏ではスーパーなどでも購入できるようで、自炊する時間がなかなかとれないという人には、これは嬉しいニュースではないでしょうか。
私も早速食べてみたのですが……、いい意味で普通のカップ麺の味。小腹が空いたときにこんなのまで選べるのだから、今のこの時代、ベジタリアンライフはラクチンです。
忙しい時といえば、お勤めの人はお昼ごはんはお弁当などを買って済ませることも多いはず。
困らないかと思いきや、ベジタリアン対応のお弁当も、最近はずいぶん選択肢が増えてきました。
たとえば青山のナチュラルハウスのお総菜、お弁当売り場。ここなどは、「半分はベジタリアンOKなのではないかしら」と思えるほど。
写真はパッと見た目には普通の麻婆弁当ですが、for vegetarianのシールが貼ってあり、肉ではないのだなと一目でわかるようになっています。
買って食べてみましたが、肉のように見えるのは大豆ミート。味つけもしっかり普通の麻婆風で、言わずに食べたら大豆ミートと気がつかないかもしれません。
バーガーやラーメンもいいけれど、普通の家庭料理、「定食風のものが食べたい!」という時にもそれに応えるお店はあります。
たとえばこちらは東京中野にある香林坊という台湾素食のお店の日替わり定食。
台湾素食というのは、台湾の精進料理。ほかにも健福や苓々菜館など人気店がいくつかありますが、香林坊の定食はとても家庭的な味つけで毎日食べても飽きないおいしさ。
写真は豆腐の蒲焼き風がメインの定食ですが、椎茸の軸で作る「とんかつ定食」などのビックリメニューも。
こちらのお店も、肉好き、ファストフード好きの男性でも大満足間違いなしです。
最近はチラホラ“ベジジャンク”という言葉を聞くようになり、ベジタリアンの方でも、バーガーやラーメン、カツなどのボリュームメニューを楽しめるお店も増えてきているようです。
肉好き、ファストフード好きで「ベジタリアンなんて無理!」というみなさん! 外食の時や買い物の時などに、これらの“ベジジャンク”メニューを見つけたら、話のネタにぜひ一度お試しくださいね。
ボリューム満点でおいしくて、目からウロコが落ちること間違いなしですから!
庄司いずみ ベジタブル・クッキング・スタジオ
公式アメブロ
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