フラノマルシェのピザ製作所
~北海道・富良野~
北海道の真ん中・富良野を旅した時のこと。「お昼ごはんは、何を食べましょうか」。そう、旅先での“お昼ごはん”問題は、大きな楽しみであるとともに、夜ごはんとのバランスや、食べる時間や、どこで食べるか、などなど、あれこれ考えることが多いのです。でも、夕食や朝食は宿でいただくことが多いので、その土地の逸品!とか、お!こんな料理人がいらっしゃる!なんていう奇跡の出会いができるのも旅先のランチならでは、なのです。というわけで、情報収集したところ・・・。「フラノマルシェに超オイシイ!ピッツアがあるらしい」。うん。ピッツアなら、シェアできるし、フラノマルシェでお買い物もできるし、丁度いい、と向かったのです。
ありました。「ピザ製作所 zizi」。お店の中に大きなピザ窯。これは期待できそう。そしてさらに、近づいて見ると・・・。
<ナポリピッツアの条件>が掲げられています。
①生地の材料は、小麦粉、水、酵母、塩のみ。②生地は手だけを使って延ばす。③窯の底面にて直焼き④窯の燃料は薪もしくは木くず。⑤仕上がりはふっくらと「額縁」がある。真ん中の部分は柔らかく簡単に2つ折りや4つ折りが出来なくてはならない。
うわ~。すごい。あの、手でくるくるくるっと生地を作って、もっちもちの耳がついてる本格ナポリピッツアのこだわりです。期待もどんどん膨らみます。
あっという間に生地が出来て、あっという間に薪窯へ。ご主人の手際と横で見守る奥様の呼吸もぴったり。
あれ?この方、どこかでお見かけしたような・・・。そうだ!ナポリのイスキア島の「ピッツアの神様」ガエターノ・ファツィオさんでした。神の手を持つピザ職人。いつの日かガエターノさんのナポリピッツアを食べてみたいと思っていた巨匠です。その隣にご主人。なんと、本場ナポリで修行をなさった、超~本格ナポリピザだったのです。
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ピッツアが焼きあがりました。すぐに切り分けて、ハイ出来上がり!注文したピッツアは2種類・1つは、一番人気のハーフ&ハーフでマルゲリータと富良野名産の甘味のある玉ねぎと自家製ベーコンのピッツア。
そして、もう1枚は、珍しい塩レモンとチキンのピッツア。これが、想像をはるかに超える美味しさだったのです。チーズとレモンが合う!!びよーんと延びるもっちもちの生地、じゅわっととろけるチーズにレモンの酸味、チキンの旨みが口の中に広がって、美味しい。さらに「額縁」と呼ばれる耳の部分は芳ばしくてふわっふわでもっちもち。
塩レモンはレモンのクエン酸が糖質の代謝を活発にして、消化酵素を引き出すといわれる、ダイエットサポート調味料として日本でも注目されていますが、本場ナポリでも、レモンなどの柑橘類は、お料理によく使う伝統的食材だそうです。
ご主人・湊さんのこの笑顔。とても素敵なご夫婦でした。道の駅的存在の「フラノマルシェ」。その傍らに、こんなに軽やかに本気のピッツアを作っている工房があったとは。日本はすごい!宝物を見つけたような、とても幸せな旅ごはんでございました。
石井宏子
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