ミラクル免疫力をつけると、老けない!
この連載では、書籍『ミラクル免疫力をつけると、老けない!』(白澤卓二著・小田真規子メニュー製作、集英社刊)から、免疫力をアップしてアンチエイジングライフを叶える方法をお伝えしていきます。ミラクル免疫力をすぐに実践できるレシピもご紹介。ぜひお役立てください。
第3章
ミラクル免疫力! をつけて、老けない食べ方
免疫力をアップさせる ミラクルメニュー60
多くの現代人の食事は、
カロリー過多なのに、栄養失調?!
現代人の食事は、精製された白い炭水化物、油脂、スイーツ、肉や魚などの動物性食品が大部分を占めているのが現状です。
このような食事が現代人の病気の原因を作っていることは明らかで、カロリーは摂りすぎているのに、体にとって最も重要な栄養素が決定的に不足するという最悪の状態を作っています。免疫機能や解毒機能を正常に機能させる働きをするビタミン、ミネラル、フィトケミカルなど微量栄養素の不足が、免疫力や解毒力を低下させています。
「栄養が足りている」状態というのは、微量栄養素が十分に摂取できている状態のことで、そのためには野菜や果物、生ナッツ類、種子類をバランスよく摂る必要があります。ミラクル免疫力をつけるには、いままでの食事にサラダやジュースを加える程度では、あまり効果は得られないでしょう。摂取カロリーを適切にし、第3章の「食べ方ルール10か条」「ミラクルフードを知ろう!」「ミラクル免疫力を妨げる食べ物」の回を参考に、食事を変えてみてください。
玉ねぎ、パプリカ、にんじん、トマト、 アスパラ、いんげんなど
●緑黄色野菜・その他の野菜●
免疫システムを強化する玉ねぎ、抗酸化力が高いパプリカ、トマト、アスパラも有効
玉ねぎをはじめとするねぎ類、パプリカ、にんじん、トマトなども免疫力強化に有効な野菜。特に玉ねぎなどねぎ類には、抗がん、抗炎症作用をもたらす成分が豊富です。ねぎ類の細胞壁に含まれるアイリナーゼは、玉ねぎを切ると涙が出る原因となる成分で、免疫力を増強する物質を作る働きがあります。
ここでは、料理家・栄養士・フードディレクター小田真規子さんに、免疫力強化に有効な野菜を使った料理5種のレシピを教えていただきます。
今回は、デザートにもおすすめの、かぼちゃとさつまいも、そして塩麹ジャムを使った料理です。
20:麹ジャムとシナモン、くこの実が好相性!デザートにも最適な一品
かぼちゃとさつまいもの麹ジャムシナモン和え
【材料】2〜3人分
さつまいも 150g
かぼちゃ 150g
自然塩 小さじ½
くこの実 大さじ1
A
麹ジャム ½カップ ※麹ジャムの作り方の回参照
塩麹 小さじ½ ※塩麹の作り方の回参照
シナモン 小さじ¼
【作り方】
①さつまいもは1.5㎝角、かぼちゃは2㎝角に切ります。
②鍋に入れて、かぶるくらいまで水を加え、塩を入れ中火にかけます。煮立ったら弱火にして、ふたをし、10~12 分ゆでます。湯を捨て、中火にかけてフツフツしてきたら火を止めてゆすりながら粉をふかします。
③ボウルにとり、粗熱をとります。Aを加えてよく混ぜ、くこの実を加えざっくり混ぜます。
■白澤教授コメント
かぼちゃ、さつまいもには免疫力を高めるβ-カロテン、ビタミンEが豊富です。くこの実にはβ-カロテンのほか、ビタミンB群、Cなども豊富。白血球を増やして免疫力をアップさせ、肝臓や肌の健康を守る作用があります。
小田真規子 Makiko Oda
料理家・栄養士・フードディレクター。有限会社スタジオナッツ主宰。
「オレンジページ」「きょうの料理」「ESSE」など料理関連雑誌、
企業PR誌にオリジナルの料理やお菓子のレシピを発表。
NHK「きょうの料理」「おかずのクッキング」などテレビ番組でも活躍。
誰もが作りやすく簡単でおいしいメニュー開発を心がけ、
ヘルシーで低カロリーのお菓子のレシピも評価が高い。
著書に「和食って意外と簡単!」(扶桑社)、「捨てないレシピ野菜編」
(オレンジページ)。
『ミラクル免疫力をつけると、老けない!』(集英社1,100円+税)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-333127-5&mode=1
次回は、発酵調味料を多用して免疫力を強化した、パプリカ・にんじん・いんげんのきんぴらのレシピをご紹介します。
料理制作/小田真規子 撮影/奥谷 仁 スタイリング/銀川理恵子 編集・構成/遠藤励子