第３章ミラクル免疫力をつけて、老けない食べ方／レシピ27：ベリーとミニトマトの簡単ジャム

白澤卓二

白澤抗加齢医学研究所　所長　医学博士

1958年神奈川県生まれ。1982年千葉大学医学部卒業後、呼吸器内科に入局。1990年同大大学院医学研究科博士課程修了、医学博士。

東京都老人総合研究所病理部門研究員、同神経生理部門室長、分子老化研究グループリーダー、老化ゲノムバイオマーカー研究チームリーダーを経て2007年より2015年まで順天堂大学大学院医学研究科　加齢制御医学講座　教授。

専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。米国ミシガン大学医学部神経学客員教授、獨協医科大学医学部生理学（生体情報）講座　特任教授、バイオフィリアリハビリテーション学会理事長、日本ファンクショナルダイエット協会理事長、日本アンチエイジングフード協会理事長、アンチエイジングサイエンスCSO、ライフ・レングス®社（本社マドリッド）科学顧問。

著書は『100歳までボケない101の方法』『老いに克つ』『免疫力をアップする、塩麹のおかず』『100歳までボケない手指体操』『100歳までサビない生き方』『「砂糖」をやめれば10歳若返る！』『ココナッツオイルでボケずに健康！』など200冊を超える。

ミラクル免疫力をつけると、老けない！

この連載では、書籍『ミラクル免疫力をつけると、老けない！』（白澤卓二著・小田真規子メニュー製作、集英社刊）から、免疫力をアップしてアンチエイジングライフを叶える方法をお伝えしていきます。ミラクル免疫力をすぐに実践できるレシピもご紹介。ぜひお役立てください。

第３章

ミラクル免疫力！　をつけて、老けない食べ方

免疫力をアップさせる　ミラクルメニュー60

いちご、ブルーベリー、ラズベリー、クランベリー、ブラックベリーなど

●ベリー類●

免疫力が低下した結果、発症するがんの増殖を阻止する

強力な作用を持つミラクルフード

ベリー類にはがん発症率を低下させ、発がん物質によって傷つけられた遺伝子の損傷を元に戻す驚くべき作用が確かめられています。がん細胞を増殖させる血管新生を阻止する効能も。エラグ酸をはじめとする免疫力を上げるさまざな物質が豊富です。その効果はアブラナ科の野菜と同様とされます。

ここでは、料理家・栄養士・フードディレクター小田真規子さんに、がん発症率を低下させる作用も持つベリー類を使った料理３種のレシピを教えていただきます。

今回は、エラグ酸などの抗酸化力が強い成分が豊富なラズベリーとリコピンたっぷりのトマトを使った簡単ジャムです。

27：免疫力を強化するベリー類のエラグ酸や、トマトのリコピンがたっぷり！

ベリーとミニトマトの簡単ジャム全粒粉パンに添えて

【材料】 作りやすい量
ラズベリー　100g
いちご　200g
ミニトマト　200g
はちみつ　大さじ４
レモン汁　小さじ1
全粒粉パン　適量

【作り方】
①いちごはヘタを取り縦半分に切り、トマトはヘタを取って横半分に切ります。
②鍋に①とラズベリー、はちみつを入れてよく混ぜ、20分おきます。
③中火にかけ煮立ったらアクを除き、弱火で15～20分、つぶしながら汁気が半分になるまで煮ます。レモン汁を加えて粗熱をとります。
④全粒粉パンは軽くトーストして添えます。

■白澤教授コメント

ラズベリーは木いちごの一種で、注目のエラグ酸やアントシアニンなど抗酸化力が強い成分が豊富です。美白効果や脂肪燃焼効果も。トマトのリコピンも強力な抗酸化力を持つフィトケミカル。がんや動脈硬化予防に有効です。

小田真規子　Makiko Oda