ミラクル免疫力をつけると、老けない!
この連載では、書籍『ミラクル免疫力をつけると、老けない!』(白澤卓二著・小田真規子メニュー製作、集英社刊)から、免疫力をアップしてアンチエイジングライフを叶える方法をお伝えしていきます。ミラクル免疫力をすぐに実践できるレシピもご紹介。ぜひお役立てください。
第3章
ミラクル免疫力! をつけて、老けない食べ方
免疫力をアップさせる ミラクルメニュー60
オレンジ、グレープフルーツ、みかんなど
●かんきつ類●
がん予防に効果大の注目成分、β-クリプトキサンチンやビタミンC、Pで感染症に勝つ!
通年手に入るかんきつ類は、フラボノイド豊富な免疫力を上げる身近な食材。がん予防に効果大とされるβ–クリプトキサンチンにも注目。外皮の裏側の白い部分、小房の皮の白い筋には、ビタミンPがたっぷり。毛細血管を強くし動脈硬化を予防。温州みかんのシネフリンには脂肪燃焼効果も。
ここでは、料理家・栄養士・フードディレクター小田真規子さんに、フラボノイド豊富な免疫力を上げる身近な食材のかんきつ類を使った料理2種のレシピを教えていただきます。
今回は、強いがん予防効果のあるナリンギンを含むグレープフルーツを使ったサラダです。
29:グレープフルーツの苦味成分ナリンギン、かぼちゃの種のオメガ3で免疫力強化
グレープフルーツとセロリ・ルッコラのサラダ
【材料】2人分
グレープフルーツ 1個(正味300g)
セロリ 1本
ルッコラ 30g
A
黒酢 大さじ2
太白ごま油(またはえごまオイル) 小さじ2
塩 小さじ½
かぼちゃの種 10g
【作り方】
①グレープフルーツは上下を落とし、皮をむいて薄めの小房に切り分けます。
②セロリは筋を取って太めのせん切りにします。ルッコラは2㎝幅に切ります。
③グレープフルーツとセロリを合わせ、Aで和えます。ルッコラとかぼちゃの種を散らします。
■白澤教授コメント
グレープフルーツに含まれるナリンギンには強いがん予防効果が。ルッコラやドレッシングの黒酢は、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など免疫力を上げる微量栄養素の宝庫。がん細胞の増殖を抑制し、感染症から身を守る作用があります。
コラム
「たんぱく質がもっと必要」は誤り。
「動物性食品」制限食へ!
肉や魚など動物性たんぱく質がもっと必要、という誤った考えを持っている人が非常に多いのが残念です。このような考えは、そろそろ排除しましょう。
たんぱく質は、野菜や豆から十分摂取できます。肉の赤身や魚には、野菜など植物にない栄養素が含まれているので、ほんの少し摂取したほうがいいのですが、現代人は明らかに動物性食品の摂取が過剰に。動物性食品と加工食品を合わせて、総摂取カロリーの1割以下を心がけましょう。
動物性食品の多い食事は、解毒作用を不十分にし、体に大きな負担をかけます。たんぱく質の供給源を野菜や豆、ナッツ類などにして、動物性食品を断つと、倦怠感や虚脱感を訴える人も。しかしそれは長くは続きません。これはタバコをやめる際の禁断症状と同じで、1~2週間で症状は治まります。多くの人がこの症状を「肉や魚が足りないせい」と誤解し、もとの食事に戻すのは残念です。
小田真規子 Makiko Oda
料理家・栄養士・フードディレクター。有限会社スタジオナッツ主宰。
「オレンジページ」「きょうの料理」「ESSE」など料理関連雑誌、
企業PR誌にオリジナルの料理やお菓子のレシピを発表。
NHK「きょうの料理」「おかずのクッキング」などテレビ番組でも活躍。
誰もが作りやすく簡単でおいしいメニュー開発を心がけ、
ヘルシーで低カロリーのお菓子のレシピも評価が高い。
著書に「和食って意外と簡単!」(扶桑社)、「捨てないレシピ野菜編」
(オレンジページ)。
『ミラクル免疫力をつけると、老けない!』(集英社 1,100円+税)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-333127-5&mode=1
次回は、がん細胞の増殖を抑制する働きや新陳代謝を促す作用もあるリモネンを含むオレンジを使った料理のレシピをご紹介します。
料理制作/小田真規子 撮影/奥谷 仁 スタイリング/銀川理恵子 編集・構成/遠藤励子