ミラクル免疫力をつけると、老けない!
この連載では、書籍『ミラクル免疫力をつけると、老けない!』(白澤卓二著・小田真規子メニュー製作、集英社刊)から、免疫力をアップしてアンチエイジングライフを叶える方法をお伝えしていきます。ミラクル免疫力をすぐに実践できるレシピもご紹介。ぜひお役立てください。
第3章
ミラクル免疫力! をつけて、老けない食べ方
免疫力をアップさせる ミラクルメニュー60
りんご、さくらんぼ、ざくろ、アボカドなど
●果菜●
栄養価が高く、免疫力を上げるビタミン、ミネラル、フィトケミカル、食物繊維が豊富
「一日1個で医者いらず」といわれるりんごには、抗酸化力の強い多数のポリフェノールが含まれます。特にプロシアニジン類が豊富です。プロシアニジンはがん細胞を殺す働きがあることが確かめられています。アボカドには、コレステロールを減らすオレイン酸が豊富。ビタミンB₁、B₂、Eも含有。
ここでは、料理家・栄養士・フードディレクター小田真規子さんに、栄養価が高く、免疫力を上げるビタミンやミネラルなどを豊富に含む果菜を使った料理のレシピを教えていただきます。
今回は、ビタミンEが豊富で、血液サラサラ効果も期待できるアボカドと相性のよい食材を使った料理です。
31:アボカドと厚揚げとチーズがマッチング。塩麹とカレー粉で、元気な体に!
アボカドとトマトと厚揚げのチーズ焼き
【材料】2人分
アボカド 1個
トマト ½個
厚揚げ ½枚
カレー粉 小さじ1
塩麹(※塩麹の作り方の回参照) 大さじ1
モッツァレラチーズ 50g
【作り方】
①アボカドは皮をむいて薄切り、トマトは角切りにします。
②厚揚げは熱湯でゆでて油抜きをし、1㎝幅に切ります。
③耐熱皿に②とアボカドを交互に並べ、トマトをのせ、塩麹とカレー粉をふります。ちぎったチーズを散らし、オーブントースターでチーズが溶けるまで焼きます。
■白澤教授コメント
血液サラサラ効果の不飽和脂肪酸やビタミンEが豊富なアボカド。カルシウムたっぷりのチーズ、厚揚げとも好相性です。塩麹とトマトの酸味がアクセント。チーズは栄養価が高いが、食べすぎは免疫力が低下するので要注意。
ミニコラム
宝塚の音楽学校の卒業生は、ボケない?!
最近の調査で、宝塚の音楽学校の卒業生の人たちの脳のMRIをとると、卒業生ではない人と比べて脳が委縮していないことが判明。宝塚の音楽学校では、義務教育を終えた15〜18歳のかなり若い年齢から集団生活をしながら歌や踊りのトレーニングを受けます。でも全員が舞台に立てるわけではなく女優になれるわけではありません。卒業後はいろいろな職業に就いている人がいて、今回は女優にならなかった人たちの脳を調べた結果です。歌や踊りが効いているのか、もしくは若いころ受けた宝塚の教育が効いているのか。
また、宝塚の卒業生の人が一般の人と劇的に違っていたのは、歯。60歳、70歳になっても自分の歯が残っていてきれいだったそう。「舞台に立つなら歯をケアしなさい」という教育を受けたからではないかと予測できます。噛むことで脳の血流がアップするので、脳の委縮が少ないのは歯も関係しているかもしれません。
小田真規子 Makiko Oda
料理家・栄養士・フードディレクター。有限会社スタジオナッツ主宰。
「オレンジページ」「きょうの料理」「ESSE」など料理関連雑誌、
企業PR誌にオリジナルの料理やお菓子のレシピを発表。
NHK「きょうの料理」「おかずのクッキング」などテレビ番組でも活躍。
誰もが作りやすく簡単でおいしいメニュー開発を心がけ、
ヘルシーで低カロリーのお菓子のレシピも評価が高い。
著書に「和食って意外と簡単!」(扶桑社)、「捨てないレシピ野菜編」
(オレンジページ)。
『ミラクル免疫力をつけると、老けない!』(集英社 1,100円+税)
http://books.shueisha.co.jp/CGI/search/syousai_put.cgi?isbn_cd=978-4-08-333127-5&mode=1
次回は、老化防止作用のあるフィトケミカルが豊富なりんごときゅうりのヨーグルト和えのレシピをご紹介します。
料理制作/小田真規子 撮影/奥谷 仁 スタイリング/銀川理恵子 編集・構成/遠藤励子