お話をうかがったのは
岡田 隆さん
Takashi Okada
日本体育大学体育学部准教授(運動器外傷学研究室所属)。理学療法士。日本体育協会公認アスレティックトレーナーであり、自身もボディビルダーとして活躍。近著に『骨格バランス改善メソッド』(ナツメ社)など
骨盤が立つように、柔軟性を高める!
盤の立った美しい姿勢になるには、骨盤の動きを感じ、こり固まった筋肉を柔軟して、腸腰筋を鍛えること。骨盤をニュートラルな状態に保ちましょう。
日常のたるみ・老け姿勢 1
骨盤の後傾&足組みは骨格くずれの元凶!
寄りかかり・足組み
後傾で固まった骨盤を動くようにしてから、正しく立てる!
スマホを見たり、本を読んだり、パソコン作業時にやりがち…それは椅子に浅く座り、背もたれに寄りかかった姿勢。
「一見ラクそうに感じますが、骨盤が後傾することで、腰椎が過度に前に曲げられた状態になります。すると腰椎の動きにかかわる筋肉や筋膜が緊張し、腰部の血流が悪くなって硬直。実は腰に非常に負担のかかる姿勢です」
さらに足組みは体を左右に歪ませる原因。前後左右に歪み、それが日常化することで、骨格が複雑に変形していきます。「硬直した腰部の筋肉と骨盤の柔軟さを取り戻し、腸腰筋を鍛えると骨盤が立てやすくなります」
トップス¥23,000/フィルム(ソブ) パンツ¥75,000/ステラ(マックス&モイ) 靴¥14,580/ダイアナ 銀座本店(ダイアナ) ストレッチポールEX¥8,900/LPN
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骨盤を動かす
骨盤の前傾、後傾の動きを高めよう
骨盤は前に傾けたり、後ろに傾けたりすることができます。この動きを高め、骨盤まわりの柔軟性を養います。
基本
両足を腰幅くらいに開いて立ち、両手を左右のそけい部にそれぞれ当てます。背筋を伸ばし、骨盤を立てニュートラルな正しい角度にキープし、連載第2回での正しい姿勢をとります。
後傾
へそのあたりを凹ませ、下腹を出し、背骨を丸めるような要領で、骨盤を後ろに倒します。当てた手で、骨盤の動きを感じながらサポートして。膝は少し曲がってもOK。
前傾
腰を反り、お腹を前に突き出すようにして、骨盤を前傾させます。この後傾→前傾の動きを数回行うことで、骨盤の動きをよくし、腰部の筋肉を柔軟に保つように心がけて。
次回は、「ほぐす、伸ばす、鍛える」について紹介します!
撮影/城 健太 ヘア&メイク/木下庸子 モデル/栗本奈央
スタイリスト/鈴木由里香
イラスト/かくたりかこ
取材・文/山村浩子