いつまでもイキイキした生活を送るために、今日からさっそく神経伝達を高めるエクササイズを試してみましょう! 左右で違う手足の動きをするのがポイント。早さよりも、正確に行うことが大切です。
●エクササイズ1・ 肘膝タッチ
左右逆の肘と膝を
リズミカルにタッチ!
使わないところは退化する…それは筋肉も神経も同じ。いつも同じ動きで、特定の筋肉しか使わずにいると、筋力だけでなく、伝達機能も低下します。つまりスイッチをオフにしている神経が多くなっている状態。左肘で右膝を、右肘で左膝をタッチする、手と足を左右で違う動きをすることで、サボっている神経を目覚めさせましょう。
01 椅子に座り両肘を曲げる
両足をそろえ、背筋を伸ばして椅子に座ります。両手を胸の高さに上げ、両肘を曲げ、手は軽く握って、スタンバイします
02 右膝を上げて左肘をタッチ!
上半身の位置をできるだけ変えずに、右膝を上げ、それに左肘を近づけてタッチします。しっかり膝を上げることが大事
03 左膝を上げて右肘をタッチ!
上げた右膝を元に戻したのと同時に、今度は左膝を上げ、右肘でタッチします。これを交互にリズミカルに左右10回ずつ行います
膝が上がっていない、
タッチしていないのはNG
膝が十分に上がらない、膝と肘がきちんとタッチされていない…といった状態になっていませんか? しっかり膝上げ&タッチを!
次は手足で違う動きをして神経伝達を活性化させるエクササイズです。
●エクササイズ2 ・グーパーダンス
途中で出す足が
変わるのがポイント!
最初は右手を右に、右足を右に、同じ方向に出します。これを数回繰り返したら、今度は右手を右に出し、左足を左に、という具合に逆方向に出します。途中で手足を出す方向が変わることについていけますか? 手足で違う動きをすることで、神経伝達を活性化! 最初は戸惑っても、動きのチェンジがスムーズにできるように練習しましょう。
01 足をそろえてスタンバイ
両足をそろえて立ち、左右の腕を曲げ、手は軽く握ります
02 右手を右へ 右足も右へ
手のひらを広げながら右手を右方向、肩の高さで真横に出し、同時に右足を右方向、真横に出します。左手と左足はそのまま
03 手と足を元に戻す
右手と右足は01の位置に戻します
04 左手を左に 左足も左に
同様に左手を左方向の肩の高さに真っすぐ出し、左足も左方向の真横に出します。この01~04の動作を10回繰り返します
05 手と足を元の位置に
両足をそろえ、両腕を曲げて、手を軽く握った01の状態に
06 右手を右へ 左足を左へ
今度は、右手は同様に右方向に出しますが、それと同時に、左足を左方向に出します。手と足が左右逆になるので注意!
07 手と足を元の位置に
出した手と足を元に戻します
08 左手を左に 右足を右に
続いて、左手を左方向に、右足を右方向に出します。この05~08を10回。01~08を2セット。慣れたら回数を増やしましょう
手の高さ、歩幅は一定に!
何回か繰り返すうちに、出す腕が曲がる、手がグーに、歩幅が変わるといった状態になっていませんか? 同じように一定に出すよう心がけて
次回は脳の思い込みによる痛みのメカニズムについてご紹介します。
イラスト/カワムラアキコ 取材・原文/山村浩子