前回、「平熱が1℃下がると、基礎代謝が約12%、免疫力が約30%落ちる」というお話を『「冷え」をとれば9割治る!』(海竜社)などの著書で知られる石原先生からお聞きし、先生が実践している体を温める3つの方法をご紹介しました。今回は、体温を上げてくれる食材をご紹介します。
いつもの食材を飲んで貼って、体ポカポカ。
体温を上げる食材を味方につける!
血行促進、解毒、鎮痛効果の高い成分を含むしょうがや唐辛子は、食事からだけでなく、手軽なドリンク、湿布やチンキでの経皮吸収で摂取しても効果的。寒い日には、体の中と外からしっかり温めて!
体を温める飲み物
しょうが紅茶やシナモン白湯は
手軽な保温ドリンク。
しょうが紅茶はしょうがをすり下ろして、熱い紅茶に混ぜるだけ。これに好みで、ビタミンやミネラルが豊富な黒砂糖かはちみつ少々を加えます。シナモン白湯は湯にシナモンパウダー少々を加えるだけ。コーヒーやココアに入れてもOK! 体を芯から温め、消化促進、デトックス効果もある、寒い朝にうれしいドリンク。
しょうが湿布
温湿布の温熱と
しょうが成分のダブル効果!
すり下ろしたしょうが150gをお茶パックに入れ、水2ℓとともに鍋で火にかけ、沸騰前に火を止めます。この熱めの煮出し湯にタオルを浸し、やけどしないように絞って温めたい部位に当てます。冷めたら、同様に2~3回繰り返します。湿布の上にポリ袋、さらに乾いたタオルをのせると温熱が長もちします。
唐辛子チンキ
カプサイシンの血流改善効果で
ゴースト血管もよみがえる!?
密閉容器に刻んだ唐辛子1本、ホワイトリカー500㎖を入れ、ふたをして、冷暗所に約1カ月置きます。使用するときは、布でこし、しもやけや肩コリなど温めたい部分に塗ります。皮膚表面の毛細血管が拡張され、血流を改善。刺激が強いので、皮膚が弱い人、粘膜、傷がある部分は避けること。
次回は、足、骨盤まわり、肩など、「部位別のおすすめ温かグッズ」をご紹介します。
撮影/三木麻奈 スタイリスト/西崎玲奈 イラスト/かくたりかこ
取材・原文/山村浩子