骨盤底筋は文字通り「骨盤の底」にある筋肉群のこと。尿道・腟・肛門のまわりを取り囲み座骨〜恥骨に広がるたくさんの筋肉群のこと。内臓を下から支え、毎日の排泄を司っているとても重要な部分です。今回はその仕組みをイラストを使ってご紹介します。
(写真右)
kyoさん
kyo
「骨盤セルフ調整『ペルヴィスワーク』が人気です!」の記事にも登場した、ボディワークプロデューサーのkyo先生。骨盤底筋のことならおまかせあれ!
(写真左)
田舎中真由美さん
Mayumi Tayanaka
1973年生まれ。理学療法士。腰痛、産後の骨盤周囲の痛み(恥骨痛、仙腸関節痛など)、尿失禁や骨盤臓器脱など骨盤底筋群のトラブルに対する骨盤調整、運動指導が専門。2017年9月、骨盤底筋に関する翻訳本を出版(『産後リハにおける腹部・骨盤へのアプローチ 腟・会陰部のケア、尿失禁、骨盤臓器脱、会陰・骨盤痛の予防のためのエクササイズ』 田舎中真由美 訳 ¥4,000/丸善出版)。フィジオセンター所属。
http://www.physiocenter.jp
骨盤底筋の仕組み
下から見ると…
骨盤の底にひし形状に集まっているのが骨盤底筋群。前後で三角形のエリアに分け、泌尿生殖器のある前側が「尿生殖三角」、肛門のある後ろ側は「肛門三角」と呼ばれています
横から見ると…
骨盤底筋の深層は内臓をハンモックのように支え、下の層では尿道・腟・肛門(男性の場合は肛門と尿道)の出口の開閉をコントロールしています
座って両手のひらをお尻の下に入れ、尖った骨(坐骨)の間が骨盤底筋。自転車に乗ったとき、サドルに当たる場所全部に相当します
次回もkyoさんと田舎中真由美さんの対談、「骨盤底筋の使い方」についてご紹介します。
撮影/藤沢由加 ヘア&メイク/渡辺真由美 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/蓮見則子